2019年8月26日(月)

米アップル「iPad」発売 店頭ルポ

2010/4/4付
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【シリコンバレー=岡田信行】米アップルが3日午前(日本時間同夜)、新型の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を米国で発売した。同社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が住むシリコンバレーの中心地、カリフォルニア州パロアルト市のアップル直営店でも前日朝から並んだ徹夜組を含めて開店時には数百人の行列ができ、熱気に包まれた。

iPadを求めて開店前から並んで待つアップルファン(3日午前、カリフォルニア州パロアルト市のアップル直営店)

iPadを求めて開店前から並んで待つアップルファン(3日午前、カリフォルニア州パロアルト市のアップル直営店)

「オー!」。開店30分前の午前8時30分。店頭の黒いカーテンが開き、ガラス越しに店内のiPadコーナーが見えると行列の先頭から歓声が上がった。店内では胸にiPadの文字が入ったお揃いの青いTシャツ姿の店員がミーティングを開き、発売に備えていた。

一方、店の外で未明から行列を誘導していた店員は通行人から何度も「予約無しで並んでも買えますか?」との質問を受けていた。「私も店内に入れないので、わからないんです」と真顔で答える店員。新製品情報の事前流出を嫌い、厳しい情報管理を敷くことで知られるアップルだけに、あるいは本当かもしれない。

開店10分前。店内から拍手が起きた。店外の客も呼応して拍手。5分前になると、女性店員が「アー・ユー・レディ?(準備はいい?)」と叫び、店頭は興奮状態に。「iPad、iPad、iPad」。iPadコールも始まった。10、9、8、7…。カウントダウンの後、店頭のドアが開き、客が中に入ると興奮は頂点に達した。

店の外で待つ客は「予約無し」と「予約購入」で列が分かれていた。予約無しの列で先頭にいたのは、友人に会いに来たというニューヨーク在住のポール・ムーニーさん。やっと手に入れたiPadを手に「眠いよ。今日はゆっくり眠れそうだ」と満足そうだ。予約購入の列で一緒に待っていた友人のスタン・ミアスニコフさんは早速、箱から取り出し、電源を入れた。

ミアスニコフさんはソフト会社の社長。早速、持参した自分のノート型パソコンにiPadを接続。初期設定し、自社で開発したソフトをiPadに取り込んで試していた。

3日に発売されたiPadは無線LAN対応モデル。価格は記憶容量16ギガ(ギガは10億)バイトの機種で1台499ドル(約4万7000円)と低価格パソコン「ネットブック」並み。月末には第3世代携帯電話網対応の上位機種が登場するほか、日本や英国など9カ国でも発売する。販売目標は非公表だが、年内に700万台に達するとの市場予測もある。

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