2019年2月20日(水)

[FT]FIFA顧問、「汚職体質」の払拭迫る

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2014/6/3 14:05
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カタールのモハメド・ビン・ハマム氏が国際サッカー連盟(FIFA)の複数の役員に数百万ドルを渡した目的は2022年ワールドカップ(W杯)のカタールへの招致で支持を得るためだとされる。これを許したFIFAの体質が、組織をだめにしていると、連盟の倫理担当顧問は指摘した。

FIFAのブラッター会長が連盟の腐敗体質を払拭するために招いた倫理担当顧問のマーク・ピース氏は、改革が道半ばだと話す。

■「決定的証拠になるかもしれない」

開催地を巡りカタールに票を投じるようFIFA役員に賄賂を贈ったと告発されたビン・ハマム氏(2011年5月10日、トリニダード・トバゴ)=AP

開催地を巡りカタールに票を投じるようFIFA役員に賄賂を贈ったと告発されたビン・ハマム氏(2011年5月10日、トリニダード・トバゴ)=AP

ピース氏はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、「グラスは半分が満たされたところだ。ブラッター氏は4分の3に達したと言うが。欠けているのは本気で体質を変える姿勢だ」と話した。ビン・ハマム氏が500万ドルを支払ったという英サンデータイムズ紙の報道については「深刻な事態で、(FIFA全体に)衝撃が広がるだろう」と語り、18年と22年のW杯招致プロセスでの不正行為の有無については、倫理調査を担当するマイケル・ガルシア氏の報告書を待つ構えをみせた。

ピース氏は「報告書は決定的証拠になるかもしれない」と語った。ピース氏の倫理顧問パネルは昨年、FIFAの改革提言書を発表した。

ビン・ハマム氏は10年12月にカタールが22年のW杯開催国に決まった時のアジア・サッカー連盟(AFC)会長で、FIFA理事も兼ねていた。各国のサッカー振興策に資金を提供するFIFAの「GOAL」プログラムも担当していた。

サンデータイムズ紙が今週末に追加資料を公表すると明言しているため、カタールのW杯委員会は新たな疑惑が発覚するのではないかと身構えている。一方、米国で弁護士の経験があり、2年にわたって招致プロセスを調査してきたガルシア氏は、調査は6月9日に終わり、7月半ばには報告書を準備できると述べた。サンデータイムズ氏が得た情報をすでに知っていると示唆した格好だ。

FIFAのブラッター会長(左)とハヤトウ副会長。ハヤトウ氏はアフリカ連盟会長も務める。英紙による不正の指摘にアフリカ連盟は「ばかげている」と反論(2012年2月10日、ガボンのリーブルビル)=AP

FIFAのブラッター会長(左)とハヤトウ副会長。ハヤトウ氏はアフリカ連盟会長も務める。英紙による不正の指摘にアフリカ連盟は「ばかげている」と反論(2012年2月10日、ガボンのリーブルビル)=AP

ガルシア氏は電子メールによる声明で「この報告書では過去の調査で集めた証拠をはじめ、招致プロセスに関連する可能性のあるすべての証拠が考慮される」と表明した。

W杯委員会は疑惑を強く否定。ビン・ハマム氏が招致において「公式にも、非公式にも何の役割も担っていない」と繰り返す。委員会に近い人物の1人は、問題の複数の電子メールが、ビン・ハマム氏の賄賂がカタールの招致委員会の指示で支払われたという疑惑の「決定的証拠」にはならないと述べる。

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2014/6/3 11:00

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