2019年9月18日(水)

米野党有力議員、シリア介入の議会承認に協力
オバマ大統領と会談

2013/9/3付
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【ワシントン=中山真】オバマ米大統領は2日、野党・共和党の有力議員であるマケイン、グラハム両上院議員をホワイトハウスに招き、シリアへの軍事介入に向けた議会承認について協力を求めた。マケイン氏は会談後に記者団に「議会が承認しなければ米国と大統領の信頼を損なう最悪の事態となる」と明言。上下両院での承認決議案の可決に向けて協力する意向を明らかにした。

2008年の米大統領選でオバマ氏に敗れたマケイン氏は共和党内で外交安全保障政策に関して強い発言力があることで知られ、早い段階から介入の必要性を訴えてきた。議会への説得工作を加速する政権側はマケイン氏らの支持を得て、賛否を決めかねている民主、共和両党の議員からの支持取り付けに追い風になるとみている。

これまでマケイン氏はオバマ政権が発表した化学兵器のさらなる使用を防ぐ限定的な軍事介入は「効果がない」などと批判的だった。この日の会談では政権側が反体制派への軍事支援などシリア情勢への関与強化の方向性を示したと指摘。現時点での限定的な軍事介入を容認する方針に転換したことを明らかにした。

議会への説得工作ではケリー国務、ヘーゲル国防両長官も同日、民主党の下院議員と電話会議を開き、シリアへの軍事介入への理解を求めた。

共和党が多数を握る下院ではオバマ大統領の政権運営に批判的な強硬派が多く、決議案の可決は微妙な情勢。足元の民主党内の支持をまず固め、票読みを進めやすくする狙いがあるとみられる。

オバマ大統領は3日も、ロシアで開く20カ国・地域(G20)首脳会議出席などのためワシントンを出発するぎりぎりまで説得工作を続ける。上下両院の軍事委員会の幹部を招き、軍事介入の必要性を直接説明し、決議案の承認に理解を求める構えだ。

米議会では9日の夏季休会明けを待たずに論戦が本格化する。上院は3日の外交委、4日の軍事委で、下院は4日の外交委でそれぞれ公聴会を開く。ケリー、ヘーゲル両長官が出席する予定で、軍事介入の概要などを明らかにするとみられる。

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