ベルギー新政権発足へ 政治空白500日以上

2011/12/4付
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昨年6月の総選挙以来、新政権が発足しない「政治空白」が500日以上続くベルギーで近く新政権が発足する。首相にはフランス語圏中道左派ワロン系社会党のエリオ・ディルポ党首(60)が就任する。欧州債務危機でベルギー国債の利回りが高止まりする中、主要6政党が政権樹立で合意した。

ベルギーでは北部オランダ語圏と南部フランス語圏が鋭く対立していたが、債務危機を背景に主要6政党が2012年予算案で合意した。ディルポ氏は週明けに組閣する予定。フランス語圏出身の首相就任は37年ぶり。ディルポ氏は同性愛者を公言しているEU加盟国で初の首脳になる。

総選挙で第1党となったオランダ語圏の民族主義右派政党、新フランドル同盟(N-VA)は政権入りを拒否。ルテルム暫定首相は経済協力開発機構(OECD)事務次長に就任することが決まっている。

ベルギーは11年の債務の国内総生産(GDP)比が97%に達するなど高水準で、政治空白の長期化を理由に米格付け会社から同国の国債を格下げされていた。12年予算案は財政赤字のGDP比を11年の3.6%から2.8%に引き下げ、15年の財政収支均衡をめざす内容だ。

普通は「新政権ができてから予算案ができる」(ルクセンブルクのユンケル首相)が、予算案のとりまとめの後で新政権発足が決まる異例の展開となった。(ブリュッセル=瀬能繁)

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