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攻めるサムスン、iPhone5も米特許訴訟の対象に

対アップル挽回狙う

【シリコンバレー=岡田信行】米アップルと韓国サムスン電子がスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)などの特許を巡って争う訴訟で、米連邦地方裁判所での争いが第2段階に突入した。サムスンは1日、別の訴訟の対象品目にアップルの新型スマホ「iPhone(アイフォーン)5」を追加、攻勢をかける戦略に出た。8月にアップル有利の評決が出ていたが、サムスンが対抗策に乗り出したことで訴訟合戦は泥沼化の様相を呈している。

サムスンは1日、今年4月に米カリフォルニア州北部地区連邦地裁で起こしていた8月の評決とは別の訴訟の対象品目として、発売から間もないiPhone5を追加。サムスンの特許8件を侵害したと主張している。

アップルの故スティーブ・ジョブズ氏による「コピーキャット(ものまね屋)」との非難に反論し、消費者に自らを「シロ」と印象づける狙い。iPhone5の追加により、対決姿勢を内外に示すことで、前作に比べ完成度が高いと自負する「ギャラクシーS3」の拡販につなげたい考えだ。

同地裁ではこれとは別にサムスンに追い風となる動きも表面化している。8月に陪審評決が出た最初の訴訟では「サムスンがアップルのスマホの特許を侵害した」と認定したが、タブレット(多機能携帯端末)については侵害を認めなかった。これを受け、上級審が連邦地裁にサムスン製タブレット「ギャラクシータブ10.1」の販売差し止めの見直しを命令。1日に解除された。

サムスンは米連邦地裁評決で報じられた大々的な敗北の一方で、小さな勝利の糸をたぐり寄せ、拡販につなげる意向。タブレット販売の障害を取り除くことを前面に押し出すのと同時に、iPhone5の攻撃に乗り出した。年末商戦を控えた時期だけにアップル批判にも熱がこもる。

訴訟の本格的な審理は2014年に行われる見通しで、判決が出た時には対象となる機種は時代遅れの製品という位置付けになる。訴訟による販売への直接の影響は大きくないとみられるが、アップルの本拠地である米国内の裁判は世界的に行方が注目されている。米国以外を含め、両社の訴訟合戦はさらに長引くことになりそうだ。

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