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スペイン国王が退位、フェリペ皇太子に譲位

【パリ=竹内康雄】スペインのラホイ首相は2日、フアン・カルロス1世国王(76)の退位を発表した。長男のフェリペ皇太子(46)に譲位する。国王は国民向けテレビ演説で「王室を再生させるため」と説明。「新しい世代はスペインにさらなる飛躍をもたらし、これまでの過ちも修正するだろう」と述べた。

ラホイ氏は3日に緊急閣議を招集し、王位継承に必要な法改正などをして「速やかに手続きを完了する」と表明した。

国王は独裁政権を敷いたフランコ総統の死後、事実上の後継者として1975年に即位。フランコ路線を継ぐかに思われたが、独裁体制を放棄して立憲君主制を確立。「民主化の象徴」として国民の人気を集めた。

近年は相次ぐ不祥事で王室のイメージは傷ついた。スペインが債務危機に直面した2012年、国王がアフリカのボツワナで象狩りをしていたことが分かり、高額旅行に批判が殺到。今年2月には国王の次女が公金横領に絡む疑惑で王室の一員として初めて法廷に出る事態に及んだ。

国王は健康不安も抱え、1月のスペイン紙の世論調査では退位を望む声が62%に達していた。皇太子は日本と競った20年の夏季五輪の誘致運動で前面に立つなど、国民の人気は高い。

欧州の王室には世代交代の波が押し寄せている。オランダでは昨年4月、ベアトリックス前女王が「新しい世代に委ねる時だ」として退位し、ウィレム・アレクサンダー国王が即位。ベルギーでは同7月、アルベール2世前国王からフィリップ国王に王位が引き継がれた。

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