2019年2月19日(火)

[FT]中国のグーグル接続規制に悩むユーザー

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2014/7/2 15:15
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中国政府が米グーグルのインターネットサービスへの締めつけを強化してから1カ月近くが過ぎた。中国で活動している企業は自分たちがいかにグーグルに依存しているのかを改めて認識している。これらの企業の命運を決めるのは、「防火長城(グレート・ファイアウオール)」と呼ばれる、有害な外国からの影響を防ぐためのインターネットの接続規制である。

■天安門事件の記念日前からアクセス不能

グーグル開発者会議に集まった人たち(6月26日、サンフランシスコ)=ロイター

グーグル開発者会議に集まった人たち(6月26日、サンフランシスコ)=ロイター

不動産会社、タクシー配車サービス、スマートフォン(スマホ)向けギャンブルサイトを利用する人々は、いままで当然だと思っていた電子メールの送受信、空港行き迎車サービス、米フロリダ州にある400万ドルの住宅の購入などが、いつもより面倒になったことにいら立っている。

グーグルが2009年に検索サービスの(自主的な)検閲を停止して以来、中国で安定したサービスを提供できなくなった。中国政府が「定期的に接続を遮断している」ためだと説明する専門家もいる。

複数のインターネット監視会社によると、グーグルのサービスは天安門事件から25周年を迎えた6月4日より前からアクセス不能に陥っている。

モバイルテクノロジー会社のパパイアモバイルのフランシス・ビー氏は「当社の世界事業には(グーグルのメールソフトの)Gメールが必要で、大いにストレスのたまる状況だ」と話す。

パパイアモバイルの収入源の上位はグーグルのアプリケーションストア「グーグルプレイ」からダウンロードするモバイル端末向けゲームが占める。例えば、北京のゲームソフト会社が開発した「スロッツ・フィーバー」は、13年のグーグルプレイにおける売り上げのランキングで第20位だった。

「グーグルのサービスで何か支障があれば、生産性が低下する。特に海外事業を展開する会社にとっては深刻だ」とビー氏は話す。

■アプリの地図表示遅く

タクシー配車サービスの米ウーバーは、アプリの接続不良に直面しながらも中国事業を拡大している。同社のアプリは主に「グーグルマップ」を利用しているとみられる。

フィナンシャル・タイムズ紙が調べてみたところ、ウーバーのアプリはだいたい2回に1回の割合で、地図の取り込みについて、失敗したり、時間がかかったりした。

グーグルの中国地図の一部は中国本土にサーバーがある「ditu.google.cn」が提供しているが、そのほかの中国地図は別のサーバー上の「ditu.google.com」から得られることが影響しているようだ。

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2014/7/2 11:00

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