2019年2月22日(金)

全人代控え習指導部に衝撃 昆明で無差別殺傷

2014/3/2付
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中国のウイグル族をめぐる主な動き
1949年
10月1日
中華人民共和国成立
55年10月新疆ウイグル自治区成立
97~98年自治区などで分離独立求める暴動やテロ多発
2004年亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」発足
08年4月五輪選手誘拐や爆破テロの計画容疑で45人拘束
09年7月区都ウルムチで大規模暴動、197人死亡、1700人負傷
13年
10月28日
北京・天安門前で車両突入事件。実行グループ3人を含む5人が死亡、40人負傷
30日公安当局が事件をテロ攻撃と断定、容疑者5人を拘束と発表
11月自治区カシュガル地区で派出所を襲撃した9人を射殺
12月カシュガル地区で住民と警察当局が衝突、16人死亡
14年1月公安当局がウイグル族学者、イリハム・トフティ氏を拘束
3月1日雲南省昆明市の昆明駅で無差別殺傷事件が発生、約30人が死亡、負傷者140人以上

中国共産党の習近平指導部は年に1度の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕するのを控え、全国的に警備を強化していただけに、無差別殺傷事件に大きな衝撃を受けている。容疑者らに政治的な目的があったとすれば、党指導部の権威失墜を狙って全人代直前のタイミングを選んだ可能性が高い。

「非常にショッキングな事件だ。党指導部は深刻に受け止めている」。全人代に先立って3日に開幕する国政助言機関、全国政治協商会議の呂新華報道官は2日の記者会見で「新疆の分裂主義勢力による計画的で組織的なテロ事件だ」と断定し、強い口調で批判した。

習国家主席は事件直後、党内に「情勢が緊迫していることを深刻に受け止めよ」と檄(げき)を飛ばし、危機感をあらわにした。事件発生から一夜明けた2日早朝には、共産党の公安部門の責任者である孟建柱・政法委員会書記を事件現場に到着させ、捜査を直接指揮させた。

全人代の会場となる北京市内でも緊迫感が広がる。同市トップの郭金竜・市党委員会書記は2日未明に緊急会議を開き、全人代期間中の治安維持を徹底するよう指示。市内では同日早朝から武装警察らの姿が目立った。

公安関係者はウイグル族の犯行と断定した上で「さらに反発を招くことが分かっていても、テロ防止のためウイグル族への締め付けを強めるしかない」と述べ、対応に苦慮している様子をにじませた。(北京=島田学)

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