2019年9月19日(木)

米政権、シリア攻撃へ議会説得に着手 慎重論根強く

2013/9/2付
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【ワシントン=中山真】シリアのアサド政権による化学兵器の使用を断定したオバマ米政権は1日、同国への軍事介入に向けた米議会承認を得るための説得工作に着手した。ケリー国務長官は同日、米メディアに相次いで出演し、限定的な軍事攻撃の正当性を強調。ただ、米議会内では介入への異論も根強く、9日以降に予定されている採決の賛否は予断を許さない状態だ。

ケリー米国務長官はアサド政権がサリンを使用した証拠を得たと明らかにした(テレビ東京)

ケリー米国務長官はアサド政権がサリンを使用した証拠を得たと明らかにした(テレビ東京)

ケリー国務長官は1日朝から、5つの米テレビ番組に連続して出演し「化学兵器使用の証拠は日に日に強力になっている」と力説、アサド政権が神経ガスのサリンを使用したとする追加的な証拠を得たことも明らかにした。議会への説得についても「米議会に良識があると確信している。これは米国の信頼の問題だ」と自信を示した。

オバマ政権は同日、シャーマン国務次官ら安全保障担当チームを米議会に派遣。シリアの化学兵器使用の証拠に関する機密情報を非公開で説明する手続きを始めた。米情報機関によるアサド政権幹部らの化学兵器使用に関する会話の通信傍受内容などを説明したとみられ、シリアへの軍事介入承認への理解を求める構えだ。

ただ議会採決の行方は依然として不透明との見方が強い。米メディアによると、民主党が多数派の上院では可決される可能性が高いが、共和党が多数を握る下院での採決は微妙。徹底した「小さい政府」を主張する草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」の支持を受ける下院共和党の保守派はこれまでも海外への軍事介入に反対してきた経緯がある。

民主党内からもオバマ政権が主張する限定的な軍事介入が本格的な中東での新たな戦争への関与につながりかねないとの警戒感がある。同日の政府側からの非公開の説明を受けた民主党ベテランのリーヒー上院議員は承認の決議案は軍事行動をできるだけ限定的な内容にすべきだとの考えを示した。

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