中国、米国産トウモロコシ125万トンの輸入差し止め
中国の国家品質監督検査検疫総局は昨年10月以来、累計で125万トンに上る米国産トウモロコシの輸入を差し止めたと発表した。中国が未認可の遺伝子組み換え品種が相次ぎ検出されているためで、年間輸入量の3割を超す量を返送処分とした。中国はトウモロコシに代わる家畜飼料としてイネ科の穀物ソルガムを米国を中心に大量輸入し始め、1~5月の輸入量は前年の15倍の144万トンに上る。
ソルガムは高級酒「マオタイ」の原料。倹約令でマオタイの需要が減る一方、北京ダックや中国人の食卓に欠かせない豚肉の飼料として新たな需要が生まれている。米国やアルゼンチンでは中国の需要をにらみソルガムの作付面積が広がる可能性がある。(大連支局)