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北朝鮮、「核強化」で挑発加速 軍事行動懸念強まる

【ソウル=小倉健太郎】北朝鮮は1日、国会に相当する最高人民会議を開き、核開発を強化する姿勢を明確にした。国連安全保障理事会の制裁決議をよそに核・ミサイル開発を続け、米韓への挑発をエスカレートさせる北朝鮮。単なる脅しだけにとどまらず、次は軍事行動に出るのではないかという懸念が韓国で強まっている。

朝鮮中央通信は1日、最高人民会議が、自衛的な核保有国の地位をより強固にするための法令を採択したと伝えた。3月31日には金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が核開発の強化と経済再建を進めると宣言。核を軍事力の要と位置付けた。

米韓への挑発も連日のように続けている。3月下旬には対外宣伝サイトで「3日で終わる短期即決戦」を公開。大量のミサイルを韓国に撃ち込んだうえで、ソウルなどの大都市に侵攻するという作戦計画を描いてみせた。29日には金第1書記が米本土などの米軍基地を攻撃するための待機態勢を取るようロケット部隊に指示を出している。

これまでにない調子の威嚇行動。韓国では、米国との交渉を有利に進める狙いだという見方が多い。対外的な緊張をあおることで、国内の体制を引き締めている可能性も指摘される。「(北朝鮮では)経済状況が良くないため、住民の間で指導部への不満が高まっている」(韓国・IBK企業銀行経済研究所の●<恵の心が日>奉鉉=チョ・ボンヒョン=研究委員)からだ。

北朝鮮は金第1書記が最高指導者になってから約1年。新体制は盤石とはいえず、どれだけ制御がきいているのかはわからない。韓国紙の中央日報は、昨年末に平壌で金第1書記を排除する動きがあったと伝えた。そんななかで軍が発言力を強めているとすれば、北朝鮮の行動パターンは読み切れない。

暴発のリスクをはらんだ北朝鮮の挑発に韓国は身構える。韓国紙の毎日経済新聞は1日付で「北朝鮮が局地的な軍事挑発をする可能性がある」という専門家の見方を伝えた。

韓国軍は3月から4月末まで米軍との合同演習を実施している。韓国国防省は「北朝鮮の軍事的な挑発があれば、訓練を実際の反撃に切り替える」とけん制する。

1日には韓国の軍関係者が朴槿恵(パク・クネ)大統領に、黄海で北朝鮮が攻撃態勢を取っていると報告した。黄海では2010年に延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件が起きている。朴大統領は軍などに万全の対応を取るよう指示した。

北朝鮮は日本にある米軍基地も「(ミサイルの)射撃圏にある」としている。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「(北朝鮮の)挑発的な言動は遺憾だ。日米韓を中心に連携して警戒対応をしている」と語った。

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