日立、英高速鉄道を受注へ 事業規模は4割縮小

2011/3/2付
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【ロンドン=松崎雄典】英運輸省は1日、老朽化した鉄道車両を高速車両に置き換える都市間高速鉄道計画の発注業務を再開すると発表した。日立製作所と英大手ゼネコン、ジョン・ラインの共同事業会社アジリティ・トレインズと交渉を進める。日立勢が正式受注する見通しになったが、事業規模は総額45億ポンド(約6千億円)と、当初計画から4割縮小する。

アジリティは昨年に優先交渉権を得ていたが、鉄道計画が英政府の歳出削減の対象となり、対抗馬も浮上していた。

納入車両は100編成分になる見通し。英国ではディーゼル車も多く、高速電車への置き換えは移動時間の短縮だけでなく環境対応にもつながる。最初の車両は2016年に稼働する見通し。保守サービスも提供する。日立は500人以上の規模の車両工場を英北東部のダラムに立ち上げ、13年から操業する。

日立は鉄道事業を成長分野と位置づけ、15年度の部門売上高を08年度比で倍の3500億円に伸ばす計画を立てている。英国では15年度に1千億円を見込む。日立の中西宏明社長は2日、「厳しい歳出見直しにもかかわらず、本プロジェクトの継続を決定された英国政府の決断に深く敬意を表する」とのコメントを発表した。

都市間高速鉄道計画の受注額は当初1兆円規模と期待されたが、4割減額に決定した。15年度までの事業計画には含まれないものの、長期的な売上高の伸びが抑えられることになった。

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