2019年8月24日(土)

[FT]スター・ウォーズ買ったディズニーの野望

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2012/11/2 7:00
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(2012年11月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

メディア大手ウォルト・ディズニーがルーカスフィルムを40億ドルで買収すると発表した直後、ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)はインターネットで配信したビデオで、何を得たかを説明した。「2万年もの間、数千もの惑星に住み着いてきた、1万7000のキャラクターだ」。ディズニーは、映画史上屈指の利益を稼いだ「スター・ウォーズ」シリーズの制作会社を買っただけではなく、知的財産の仮想「世界」も手に入れたのだ。

■コンテンツ市場を買い占める

ジョージ・ルーカス氏=中央=とスターウォーズのキャラクターたち(1997年1月18日、ロサンゼルス)=ロイター

ジョージ・ルーカス氏=中央=とスターウォーズのキャラクターたち(1997年1月18日、ロサンゼルス)=ロイター

今回の買収で、ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロはミッキー・マウスとアベンジャーズの本拠地に向かい、ディズニーの膨大な知的財産のポートフォリオを強化する。同社は既に、「トイ・ストーリー」「カールじいさんの空飛ぶ家」「Mr.インクレディブル」などを制作したアニメ大手ピクサー・アニメーション・スタジオを傘下に収める。2006年に74億ドルで買収した。その3年後には40億ドルを投じ、スパイダーマンやマイティ・ソー、超人ハルクなど、マーベル・エンターテインメントの多数のコミックキャラクターも迎え入れた。

今回、アイガー氏はここにスター・ウォーズを加えた。BTIGリサーチのアナリスト、リチャード・グリーンフィールド氏は「戦略的に見事だ」と言う。「ディズニーは映画、テレビ、消費者向けの商品、テーマパーク、ビデオゲームにまたがって使える知的財産で市場を買い占めつつある。ウォーリーとR2-D2が出会うんだ」

■マーベル買収の成功を踏み台に

今年の映画「アベンジャーズ」の世界的なヒットが、アイガー氏に契約をまとめるための弾みを与えた。ルーカスフィルム創業者ジョージ・ルーカス氏との交渉は18カ月前から続いていた。

世界で15億1000万ドルを稼いだアベンジャーズは、マーベル買収の価値を浮き彫りにした。2009年の買収当時は買収金額は高すぎだとの批判もあったが、今夏アベンジャーズが公開されると疑いは晴れた。スーパーヒーローを愛してやまないファンのおかげで、史上2番目の興行収入を即座に記録したのだ。

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