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中国高速鉄道、事故区間で大幅遅れ 信号故障疑う声も

【上海=菅原透】中国・上海の地元テレビ局は1日夜、浙江省温州市で起きた高速鉄道の衝突事故現場を通る区間の列車が同日午後から大幅に遅れていると報じた。報道によれば、当局は「臨時の設備保全によるもの」と説明しているという。ただ7月23日に起きた衝突事故では信号機の故障が引き金となっており、「信号機の故障が原因では」と疑う声も出ている。

上海の衛星テレビ局、「東方衛視」などの報道によれば、温州南駅では午後から高速鉄道のダイヤが大幅に乱れており、10列車以上に最大3時間の遅れが見られるという。乗客の話では、途中駅で何度も停車し、2時間以上、一つの駅で止まった列車もある。

200人以上の死傷者を出した先月23日の事故を巡っては、当局は信号システムに重大な欠陥があったことを認めている。1日の設備保全の具体的な内容は明かされておらず、鉄道当局の説明責任が改めて問われそうだ。

一方、高速鉄道事故に関した7月24日夜の記者会見で、ごう慢とも受け取られかねない態度で国民の反感を買った鉄道省の王勇平報道官は中国メディアに対して、「もう少し冷静に対応すれば、記者の不満も少しは和らいだかもしれない」と反省の弁を述べた。北京紙の法制晩報(電子版)が1日、伝えた。

24日夜の会見では、証拠隠滅の疑いも持たれた車両を現場に埋めた理由について「救助活動をスムーズに進めるための応急処置と担当部門は言っている。あなたたちが信じるか信じないかは別として、私はそれでも信じる」などと強弁、反感を買っていた。

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