値上げ後も進まぬ禁煙 たばこ増税額「中途半端」

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2011/2/23付
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たばこ離れは、昨秋の値上げ以降もあまり進んでいない。増税に伴う上げ幅は過去最大だったが、国がもくろんだ健康増進策としては増税額が中途半端だったと専門家はみる。予防医学を推進するのなら、さらなるたばこ増税に踏み込まなければならない。

値上げに伴い禁煙に挑む人も多かったが・・・(2010年10月、値札が変えられる売り場)

日本たばこ産業(JT)は今月7日、2011年3月期の業績予想を上方修正した。昨年10月の値上げに伴う販売減が予想よりも少なくなりそうで、今期の国内たばこの販売本数は前期比12%減にとどまる見通しだ。

ジョンソン・エンド・ジョンソンが昨年11月実施したインターネット調査からも、禁煙があまり広がっていない状況がうかがえる。喫煙者の4割が値上げをきっかけに禁煙に挑んだが、うち6割が1カ月足らずで再び吸い始めたという。

今回の増税は1本あたり3.5円で、値上げ分も含めると多くの銘柄で3~4割高くなった。例えば、マイルドセブンは1箱300円から410円に。それでも欧州に比べ100~400円ほど安い。健康増進を最優先して値段が決まったわけではない。

年間2兆円超になるたばこ税は消費税1%に相当する安定財源だ。大幅増税にはいつも「極端な販売減となり税収減を招きかねない」との声が出て、ブレーキがかかる。

ただ、公衆衛生や医療経済の専門家の間では「1箱1000円までなら、たばこ税の税収は増大する」との見方が有力になりつつある。

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