「マクロ経済学に革命」 伊藤隆敏・東大教授
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サージェント教授とシムズ教授の2人は1980年前後に同じ米ミネソタ大学に在籍していたとき、マクロ経済学に革命を起こしたといっていい。2人とも、企業や個人など民間部門の「期待」に焦点を当てて、政府や中央銀行が行動を変化させると、将来の経済に対する民間の「期待」がどう変化し、その結果として成長率や失業率がどう変わるかを調べる手法を開発した。
その点で2人の手法は共...
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