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1号機原子炉の温度高止まり 福島第1、排水も難航

東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所の1号機では、原子炉の温度が高い状態が続いている。炉心の損傷が進行するのを食い止めるため真水を注入するが、タービン建屋などには水の注入で漏出したとみられる高い濃度の放射性物質を含む汚染水がある。汚染水の排水作業も難航しており、同原発は深刻な状態が続く。

1号機の原子炉圧力容器の温度は30日午前6時にセ氏281度。水の注入量を増やした結果、29日より同約42度下がったものの、設計の上限(同302度)に近く依然として高い。原子炉が安定した状態といえる、同100度以下にもっていくにはまだ時間がかかりそうだ。

圧力も異常な値を示す。真水の注入で水蒸気が発生し圧力が上昇するはずだが、3.5気圧でほぼ安定する。経済産業省原子力安全・保安院は30日午前の会見で「(核反応を止める)制御棒を下から出し入れする部分が温度や圧力の変化で弱くなり、圧力容器から(水などが)漏れていることも考えられる」と圧力容器が破損した可能性もあるとの見方を示した。

2号機の原子炉も温度が上昇傾向にある。30日午前6時で同170度で、29日に比べて17度上昇した。熱交換器など本格的な冷却装置の稼働に向けた作業を急ぐが、1~3号機とも冷却装置を動かすポンプがあるタービン建屋や屋外の坑道(トレンチ)には汚染水がある。抜き出す作業を一部で始めたものの、思うように進んでいない。

東電は30日午前、1~4号機の放水口から南約330メートル地点の海水からはこれまでで最も高い濃度となる放射性ヨウ素を検出したと発表した。国が主に環境保全を目的に定めた濃度限度の3355倍。放射性物質を含む水が同原発から流れ出た可能性が高く、東電はタービン建屋やトレンチ内の汚染水との関係などを調査している。

一方、福島第2原子力発電所1号機のタービン建屋から一時、煙が発生した。東電によると、30日午後5時56分に煙が出ていることを発見し、同57分に消防に通報。午後6時10分過ぎには収まったという。

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