2019年7月24日(水)

「イプシロン」打ち上げ中止 早ければ週末再挑戦

2013/8/27付
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イプシロン、打ち上げ19秒前に自動停止。JAXAの奥村理事長は「申し訳ない」と陳謝(27日)

イプシロン、打ち上げ19秒前に自動停止。JAXAの奥村理事長は「申し訳ない」と陳謝(27日)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、27日に予定していた新開発した小型ロケット「イプシロン」初号機の打ち上げを中止した。発射時刻の午後1時45分の19秒前に、地上のコンピューターがロケットの姿勢に異常があると検知し自動停止した。イプシロンに搭載した新技術や機体には問題はなかった。原因究明を急ぎ、早ければ今週末の打ち上げを目指す。

イプシロンは全長24.4メートル、重さは91トン。人工知能を使った自動点検装置を世界で初めて搭載したのが特徴だ。惑星の大気などを観測する衛星を打ち上げる予定だった。JAXAは午後1時20分ごろに打ち上げを最終判断し、カウントダウンを進めていた。

発射中止後に、作業員がロケットの姿勢を

打ち上げ予定日の出来事
午前6時半すぎ準備や天候に問題ないと宇宙航空研究開発機構が1回目の判断
10時前最終的な段階に進む2回目の判断
11時すぎイプシロンが発射地点に移動
午後1時20分ごろ3回目の判断で打ち上げにゴーサインが出る
午後1時44分打ち上げ予定の時刻の約19秒前にコンピューターが異常を検知。カウントダウンを自動的に中止
午後2時すぎ打ち上げ中止を発表
午後3時ごろイプシロンが発射地点から整備棟に戻される

検出するセンサーを点検したところ、姿勢は正常だった。人工知能や機体にも問題は見つからなかった。ロケットの姿勢の信号を受け取って判断する地上側のコンピューターに不具合があったとみている。

記者会見したJAXAの森田泰弘イプシロンプロジェクトマネージャは「打ち上げを中止したから深刻ではないという言い方は不謹慎だが、対処は可能と考えている」との見方を示した。直前の打ち上げ中止は過去に国産ロケットでもたびたび起きており、新規開発では珍しくない。

森田マネージャは「ただ念を入れて、原因究明と対策の作業に2日間ほしい」と話した。原因は狭い範囲に絞られており、軽微な修理で済む可能性が高い。次の打ち上げは最短で今週末になる見通し。

JAXAの奥村直樹理事長は「計画通り発射できずに申し訳ない。原因究明を進めて国民の期待に沿えるように努力したい」と陳謝した。

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