2018年7月19日(木)

PM2.5、基準2倍超で外出自粛呼び掛け 環境省
専門家会合で暫定指針

2013/2/27付
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 大気汚染の深刻な中国から日本に飛来する微小粒子状物質(PM2.5)について、環境省の専門家会合は27日、大気中の濃度が1日平均で環境基準値の2倍を超えると予測される場合に、外出や屋内の換気を控えるよう呼び掛ける暫定指針をまとめた。近く自治体に提示し、各都道府県が住民に注意喚起する。

PM2.5の暫定基準値と行動の目安
【1日平均値が70マイクログラム/立方メートルを超える場合】
  • 必要でない限り外出は自粛
  • 屋外での激しい長時間の運動を避ける
  • 肺や心臓に病気のある人や高齢者、子どもは特に慎重に行動する
【1日平均値が70マイクログラム/立方メートル以下の場合】
  • 特に行動の規制は必要ない
  • 病気のある人や高齢者、子どもは体調の変化に注意する

 ぜんそくなど呼吸器に病気を持つ人や乳幼児、高齢者ら影響を受けやすいとみられる人には特に注意を促している。

 基準としたのは1日平均のPM2.5濃度が1立方メートル当たり70マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムで、環境基準値(同35マイクログラム)の2倍。米国で同65.5マイクログラムで健康影響が出るとしていることなどを考慮した。早朝の濃度が同85マイクログラムを上回った場合に、1日の平均が70マイクログラムを超えると判断する。2010~11年の2年間で70マイクログラムを超えた日は全国で19回あった。

 注意喚起の仕方は自治体にもよるが、ホームページなどで外出や換気の自粛、マスク着用を勧めるなど具体的な対応策とともに知らせる。

 中国大陸から黄砂が日本に飛来する3~5月には、気象条件も手伝い黄砂とともに運ばれてくるPM2.5の濃度が高くなる可能性がある。ただ現時点では「中国の汚染がひどいため国民の関心は高いが、日本の濃度は過去のデータの中で驚くほど高いわけではない」(九州北部で測定している産業技術総合研究所の兼保直樹主任研究員)。

 専門家によると、PM2.5が環境基準を超えても直ちに健康に影響するわけではなく、「健康な人はそれほど気にする必要はない」(国立環境研究所の上田佳代研究員)。これまでの研究で健康への影響が認められているのは、高齢者や肺などに病気を持つ人など。発がんリスクは喫煙に比べ低いとみられている。

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