2019年6月17日(月)

地震の揺れ従来想定の2倍 浜岡5号機再稼働困難

2013/4/26付
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中部電力は26日、浜岡原子力発電所(静岡県)5号機で想定される揺れが国内の原発としては最大級となる1900ガルになると発表した。従来想定していた揺れの2倍近い。必要な耐震補強をすると説明しているが、沸騰水型軽水炉(BWR)の再稼働に不可欠な「フィルター付きベント設備」の工事時期を明示しなかった。5号機は東日本大震災後に停止した際に原子炉に海水が入った問題もあり、再稼働は極めて難しい状況に追い込まれそうだ。

5号機については、09年8月の駿河湾地震で他の号機より大きい震度7級の揺れを観測。地震の揺れを増幅させる地下構造があるとわかり、想定される揺れを現在の1000ガルから大幅に引き上げた。具体的な耐震補強の内容や費用についてはこれから詰めるが、14年度末までかけて工事する計画。

ただ、11年5月に冷却水が通る配管から原子炉施設内に海水約400トンが流入する事故が発生し、原子炉圧力容器内の一部で腐食が見つかった。中部電は「腐食は本体に達していない」と説明しているが、専門家の間では「海水が入ったら廃炉が常識」で、耐震補強の投資も負担になり、再稼働はさらに困難になったとの見方も浮上している。

一方、新規制基準に適合するため、3、4号機については津波対策の完了目標を従来の2013年12月から14年度末に遅らせると発表した。

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