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富士通スパコン、性能ランキング世界一 国産で7年ぶり

理化学研究所と富士通は20日、共同で開発を進めている次世代スーパーコンピューター「京」(けい)が、同日公開された世界のスパコン性能ランキングで1位になったと発表した。日本勢が1位となったのは7年ぶり。スパコンは自動車部品の設計や新材料の開発などに威力を発揮し、世界一奪還は日本の産業競争力向上を後押しすると期待される。

計算速度で世界ランキング1位に選ばれたスーパーコンピューター「京」=理化学研究所提供

スパコンの性能ランキング「TOP500」は米国の大学などが毎年6月と11月に発表し、今回が37回目。京は2012年度に完成予定だが、一部を稼働した性能試験で、1秒間に8162兆回の計算能力を達成した。前回1位で今回は2位だった中国の「天河1号A」の性能の3倍以上となった。日本のスパコンが世界1位になるのは、02~04年に首位だった海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」以来となった。

スパコンの開発競争では、米IBMなども京とほぼ同じ性能の装置を開発中。11年の稼働を目指していたが開発が遅れ、京が首位となった。記者会見した理研の野依良治理事長は「世界に圧倒的な差をつけての1位だ。我が国の産業技術がいまだ健在であることの証しで大変うれしく思う」と話した。京は完成時には1秒間に1京(1兆の1万倍)回の計算ができる。

国家プロジェクトとして開発が進む京の開発経費は建物なども含めて総額1120億円の見通し。09年の事業仕分けの際には、民主党の蓮舫参院議員(現・行政刷新相)が「なぜ世界1位を目指すのか、2位ではだめなのか」と質問して注目を集めた。予算の削減が検討されたが、ノーベル賞学者らが猛反発して復活した経緯がある。

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