2018年11月14日(水)

福島第1原発、3・4号機も冷却復旧
全面復旧は20日朝の見込み

2013/3/19付
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東京電力福島第1原子力発電所で停電が起き、使用済み燃料プールの冷却装置などが停止した問題で、東電は19日、影響を受けた9施設のうち8つが再開したと発表した。全面復旧するのは20日朝にずれ込む見込み。公表が遅れたうえ、原因は依然として不明で、再発の不安はぬぐえない。事故から2年過ぎた今も脆弱な状態にあることが浮き彫りになった。

19日午後に1号機の冷却装置が運転を再開、3、4号機も午後10時すぎに復旧した。燃料6377本を保管する共用プールについては20日午前8時に再開する見通しだ。

東電が停電とプールの冷却停止を公表したのは、18日午後7時の停電発生から3時間後。原子力規制庁の発表より30分近く遅かった。東電は「設備への影響もまとめて公表した方がよいと判断した」と釈明した。茂木敏充経済産業相は「こういったものは早いほうがよい」と苦言を呈した。

復旧作業も手間取り、燃料プールの冷却が再開するまでまる1日かかった。「点検する場所が多く、設備の状況確認に時間を要した」と説明した。現場は廃炉作業のために仮設した機器や配管などが入り組んでいる。重機などを入れられず、重装備の作業員が手探りで復旧作業にあたったという。

今回、故障したとみられるのは仮設の配電盤。3、4号機近くの屋外にトラックに載せた状態で運用していた。ただ、目視による点検では目立った損傷などは見つかっていないという。

菅義偉官房長官は19日の記者会見で「しっかりと原因を調査し、再発防止をはかっていくことが極めて大事だ」と述べた。しかし原因はわからないまま。東電は「復旧を優先し、原因の調査はこれから進める」ことが遅れの理由と話しているが、昨年も使用済み燃料プールの冷却施設が停電で一時機能しなくなった。

こうした事故を繰り返すと、安全性への不安が高まる。原子力規制委員会の田中俊一委員長は「冷却を確実なものとするよう東電に求めていきたい」などと語った。

使用済み燃料は熱を放ち続ける性質があり、第1原発では原子炉建屋の上階のプールで冷やしながら保管している。放置しておけば温度は上がる。今回、3つのプールは停電により冷却が止まった時点からセ氏1~5度ほど上昇したとみられる。「通常の管理範囲内に収まった」(東電)ものの、不安定な施設に危険物質が置かれている状況には変わりはない。

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