2018年11月16日(金)

「STAP現象は合理性高い仮説」 理研・笹井氏が会見

2014/4/16付
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新しい万能細胞とされる「STAP(スタップ)細胞」の論文が不正と認定された問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が16日午後、東京都内で記者会見した。論文の筆頭著者である小保方晴子研究ユニットリーダーの上司にあたり、「STAP現象は合理性の高い仮説だ」と話した。また「自分は論文の文章全体を俯瞰(ふかん)する立場だった。その責任は重大だ」として謝罪した。

笹井氏が会見したのは1月末のSTAP細胞を作製したとする発表以来。笹井氏は論文に多数の疑義が生じたことについて、「大変な混乱、齟齬(そご)による多くのご心配、疑惑を招く事態となり、心からおわび申し上げたい」と頭を下げた。そのうえで「若山(照彦・山梨大教授)さんと力を合わせて小保方さんへの注意喚起ができなかったその責任は重大だ」との認識を示した。

記者会見する理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井副センター長(右、16日午後)

記者会見する理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井副センター長(右、16日午後)

笹井氏はSTAP細胞の作製について、「自分自身で作ったことはない。自動撮影された映像で小保方氏が作るところを見た」と話した。また「生データや実験ノートは見ていない。小保方氏は直属の部下ではないため、ノートを持ってこさせることもできなかった」と述べた。

自身の役割については「竹市雅俊センター長から依頼を受け、論文の書き直しに協力した」と発言。論文投稿のための最終段階の支援をしたと説明した。

また、小保方氏が9日の記者会見で撤回しないと強調した論文に対し、笹井氏は「STAP現象は研究所内外の、予断のない再現・検証が必要。論文撤回が最も適切だ」とし、改めて撤回が妥当だとする考えを表明した。

笹井氏はSTAP細胞の存在の可否について直接的な言及を避けたが、STAP細胞が存在する理由として「胚性幹細胞(ES細胞)などほかの細胞では、胎盤などの細胞にならない。このデータを一人の人為的な操作で作ることは困難だ」とした。

さらに、ES細胞であるとの疑惑があることについては「STAP細胞は増殖能力が低く、増殖能力の高いES細胞が混入したとは考えられない」と疑惑を否定した。

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