2019年2月23日(土)

米、2030年代に火星へ有人飛行 新宇宙政策を公表

2010/4/16 11:17
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【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=新井重徳】オバマ米大統領は15日、米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターで演説し、2030年代半ばまでに宇宙飛行士を火星の軌道に送り込む目標を掲げた新宇宙政策を公表した。人類初となる火星への着陸も目指すという。ブッシュ前政権が進めてきた月に人を送り込む計画は、過去に実現しており新たにコストをかけるべきではないとして撤回した。ただ「有人火星計画」にも膨大な費用がかかり、技術面からも実現を疑問視する声も強い。

新たな宇宙政策を発表するオバマ米大統領(15日、フロリダ州ケネディ宇宙センター)

新たな宇宙政策を発表するオバマ米大統領(15日、フロリダ州ケネディ宇宙センター)

オバマ大統領は、NASA幹部や歴代の宇宙飛行士、科学者ら約200人を前に、月に人を送り込んだ「アポロ計画」の作業に1960年、70年代に使われていたケネディ宇宙センターの建物内で、約30分にわたって演説した。

「これまで誰も行ったことがない月の先の小惑星などに行ける新しい有人宇宙船は、25年までにできると期待している」と述べた。その上で「30年代半ばまでに火星の軌道に人を送りこみ、無事に地球に帰還できると信じている。火星への着陸もその後に続く」とした。

20年ごろまでの運用期限延長を目指す国際宇宙ステーション(ISS)に人や物資を送り込む手段については民間に委託して政府は投資しない方針を改めて示した。火星に人を送り込む宇宙船やロボットについてはNASAが開発を主導する。

開発に伴い、NASAの予算を今後5年間で60億ドル(約5600億円)増やすことも表明した。ブッシュ前政権で開発を進めてきた宇宙船「オリオン」はISSの緊急脱出用に機能を限定、その基盤技術を新しい宇宙船の開発に生かす。新宇宙船は宇宙空間を飛んでいる最中に燃料を再注入できるようにする。

また、約31億ドルを投じて、新宇宙船を宇宙に送り込む大型ロケットを開発する。15年までに設計を終え、その後数年内に打ち上げられるようにする。

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