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福島第1原発2号機で爆発音、格納容器内のプールに欠損

経済産業省の原子力安全・保安院は15日午前記者会見し、福島第1原子力発電所2号機の格納容器の下部にある圧力抑制室が破損したとみられると、発表した。同6時14分に爆発音が聞こえたと東京電力から報告を受けたという。放射性物質も出ているもようだ。東日本巨大地震の被害を受けた福島第1原発は、1号機、3号機の原子力建屋破損に次ぐ、原発史上まれな大事故になった。

爆発音は圧力抑制室近くで聞こえた。通常は3気圧に保たれている圧力が1気圧に低下しており、「穴があいている可能性が極めて高い」(保安院)という。東電も「圧力を保持する機能の健全性が失われている」と説明した。

同8時31分には、第1原発正門付近で1時間あたりの放射線量が8.217ミリシーベルト(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)を示した。この値は一般の人が1年間にあびる限度量の約8倍にあたる。損傷に伴って放射性物質が放出されている可能性が高い。

東電は圧力容器への注水作業と直接関係のない同社社員と協力企業の作業員を一時的に、発電所内の安全な場所へ移動させ始めた。

2号機は圧力容器内の水が少なくなり、14日午後11時から燃料棒がすべてむき出しになる「空だき」の状態にあった。15日午前6時28分には水位が半分ほどまで回復した。爆発に伴って圧力容器の気圧が下がり、水が入りやすくなったとみられる。

福島第1原発では12日に1号機、14日に3号機が水素爆発し、原子炉建屋が壊れた。ただ、格納容器は無事だった。今回の2号機は、原発の核心部が破損したといえ、事態はより深刻だ。

2号機は地震時に制御棒が挿入され運転は停止した。ただ、その後、燃料の温度が十分に下がらないまま、冷却機能が失われてしまった。燃料棒が溶ける炉心溶融が起きている可能性もあり、格納容器の一部の損傷で、事態はより緊迫度を増している。

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