2019年5月19日(日)

福島原発1号機、「冠水」代替案を検討

2011/5/14付
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東京電力は福島第1原子力発電所1号機で水位の監視を強化する。新たに2台の計器を取り付け、極端に水位が下がった原子炉内の分析を急ぐ。当初は原子炉ごと水で満たす「冠水」を予定したが、水漏れが見つかり計画が成り立たなくなっている。低水位のままで原子炉内を冷やしたり、原子炉建屋に漏れた水を循環させたりするなど代替案の検討に入った。

1号機は原子炉圧力容器内の燃料棒が溶け落ち、同容器や外の格納容器から大量の水が漏れている疑いが12日に判明した。格納容器に水をためる「冠水」で原子炉を完全に冷やすとした前提が崩れた。

東電は格納容器に新たに圧力計を2台設置し、圧力差から水位を測る方針だ。格納容器の正確な水位を調べ、計画の見直しに役立てる。

「冠水」の代替案は圧力容器の底にたまった水で燃料を冷やす。注水を毎時8トンから同10トンにして水位を保つ。ただ低い水位から原子炉に冷水を循環させるのは難しい。

また「原子炉建屋に漏れている汚染水を冷却に使うことも考えている」(東京電力)という。原子炉からあふれる水を浄化して戻す案だ。

従来の「冠水」計画の続行も視野に「セメントを流し込んで止水できないか検討する」(細野豪志首相補佐官)という案もある。1~3号機は来年1月までの安定冷却を目指したが、大幅にずれ込む見通し。17日に工程表を見直す。

一方、3号機では圧力容器の温度が再び上がった。14日午前2時のセ氏120度が同5時に同250.5度になった。午前7時から注水量を毎時15トンに増やして監視を続けている。また東電は14日、2号機の高濃度汚染水を浄化する仏アレバ社の装置を17日に搬入できると発表した。

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