2019年9月23日(月)

「シーベルト」や「cpm」 放射線測る単位どう違う

2011/3/13付
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東日本巨大地震で炉心溶融が起きた福島第1原子力発電所1号機の周辺では放射線量が上がり、被曝(ひばく)者も出た。放射線は目に見えないだけに不安感をあおるが、その量や強さは互いに換算が難しい複数の単位で示されるのでわかりにくい。それぞれの意味をつかんでおくと便利だ。

■シーベルト

最も一般的に使われるのは、放射線が人体に与える影響を示す放射線量「シーベルト(Sv)」。放射線を出す放射性物質の種類によって人体への影響が変わるため、数値が異なる。

放射線は宇宙や大地、空気、食物などからも出ており、人間は常に一定量を浴びている。土壌のタイプなどによって異なるが、世界では平均で年2.4ミリシーベルトを浴びる。放射線が出るラジウム温泉があるイラン北部のラムサールでは、年間に浴びる量は10ミリシーベルトになるという。飛行機に乗ると宇宙に近付くので浴びる量は増え、東京、米ニューヨーク間を1往復すると0.2ミリシーベルトになる。

一般の人が浴びる放射線量の限度は、自然の放射線やエックス線などの医療用を除き年1ミリシーベルトと定められている。原発が正常に稼働している時に出る放射線量の目標値は年0.05ミリシーベルトで、実際には年0.001ミリシーベルト未満であることが多い。

今回の事故では原発のそばで一時、1時間あたり1ミリシーベルトに相当する放射線が測定された。人体に影響が出てくるのは1時間あたり100ミリシーベルト超とされるので、それほど危険な水準には見えない。

■グレイ

物質に吸収される放射線のエネルギーは吸収線量「グレイ(Gy)」で示される。1キログラムの物質が1ジュール(ジュールはエネルギーの単位)のエネルギーを吸収したとき、1グレイと呼ぶ。

■cpm

1分あたりの放射線計測回数「cpm」(カウント・パー・ミニット)で放射線量を表すこともある。放射線測定機に1分間に入ってきた放射線の数を、人体への影響の大小は考慮せずに測る。シーベルトやグレイに比べ大ざっぱなものだ。

■ベクレル

一方、ある放射性物質が放射線を出す能力(放射能)の強さを表すのが「ベクレル」と呼ぶ単位だ。崩壊する原子数を数えて、1秒間にどれだけの放射線を出すかを把握する。毎秒1個崩壊すると1ベクレルと呼ぶ。ウランの放射能を発見し1903年のノーベル物理学賞を受賞したフランスのA・H・ベクレルにちなんで命名された。人体にもカリウムなどの放射性物質が含まれ、体重60キログラムの人では7000ベクレルに相当する。

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