巨大地震、西日本の震源に影響も 専門家が指摘

2011/3/12付
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東日本巨大地震は、日本列島に沈み込むプレート(岩板)の境界で起きた。プレート境界地震としては、東日本よりも東海・西日本が注目されてきた。典型例は静岡県を中心に大きな被害が予想される東海地震だ。今回の大地震が西日本の地震活動にも影響を与える可能性を指摘する声もある。

東京大学地震研究所の古村孝志教授は「今回の地震の影響で、茨城沖よりも南の震源域が破壊してもおかしくはない」という。

房総沖にひずみがたまれば、その先の東海地震が想定される震源域にも波及する恐れがある。

西日本の沖合には、太平洋側からフィリピン海プレートが押し寄せている。陸地側がたわんで跳ね上がると東海地震や東南海地震、南海地震が起きる。

東海地震はかねて東南海、南海地震と連動する可能性も取り沙汰されてきた。太平洋側の大地震によって、この地域の力のバランスが変わると、巨大地震の同時多発も現実味を帯びてくる。

2004年12月のインドネシア・スマトラ沖地震でも、プレート境界周辺でマグニチュード(M)7級の地震が相次いだ。プレート周辺に震源が並ぶように発生していた。

ただ今回の地震は「想定外の地震」(阿部勝征・東大名誉教授)というかつてない規模。西日本の地震が活発化するとの見方には「東日本巨大地震が起きた場所の北部や南部で地震が誘発される可能性に比べれば低い」(気象庁)という異論も出ている。

東海地震の想定震源域には高度なひずみ計が設置されている。今回の地震でも数値に変化がみられたが、今のところ通常ほかの地域で地震が起きたときの変化と同じ程度という。

東海地震の前兆現象とされる断層のずれ(プレスリップ)につながる予兆もみられない。

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