2018年1月19日(金)

「はやぶさ2」14年度打ち上げ計画決定

2010/8/11付
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 文部科学省・宇宙開発委員会は11日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機を2014年度に打ち上げる計画を正式に決めた。生命体に不可欠な炭素が豊富にあり水の存在も期待される小惑星に18年に着陸、地下鉱物などを採取して20年に地球に持ち帰る。総開発費は164億円を見込み、宇宙探査計画では低コスト。地球帰還に成功した初代機に続き、小惑星探査で世界をリードする狙い。

 宇宙開発委は後継機「はやぶさ2」(仮称)計画の報告書を近く川端達夫文科相に提出。文科省はこれを基に、11年度予算の概算要求に部品開発費など十数億円を盛り込む方針。太陽系の誕生や生命起源の解明につながる成果が期待される。将来の資源探査に生かせるデータの取得、幅広い産業応用が見込める制御技術の進展などにも役立つとみられている。

 はやぶさ2は宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター(鹿児島県)から、日本のロケット「H2A」で打ち上げる予定。地球から約3億キロメートル離れ、初代機が着陸した「イトカワ」に近い小惑星「1999JU3」に向かう。

 小惑星表面に爆薬を詰めた物体を撃ち込み、直径4メートル、深さ80センチメートルのクレーターを作って内部に着陸する。とりもちのような器具で、小さな砂粒だけでなく比較的大きな石ころもくっつけて回収する。放射線にさらされない地下物質は、太陽系の原始的な状態を保っている可能性が高い。

 飛行には燃料搭載が不要で軽量、効率的なイオンエンジンを使うなど、基本的な仕組みは初代機を引き継ぐ。小惑星の探査計画は米国と欧州も、それぞれ600億円規模を投じて進めており、競争が激化している。

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