2019年8月18日(日)

「日本という国が受賞した」 山中教授の一問一答

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2012/10/8 22:42
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ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授は8日、京都大学で記者会見した。主な発言は次のとおり。

ノーベル生理学・医学賞に決まり記者会見する京大の山中教授(8日夜、京都市)

ノーベル生理学・医学賞に決まり記者会見する京大の山中教授(8日夜、京都市)

――受賞の感想は。

「心の底から思ったのは名目上は山中伸弥ともう一人の受賞になっているが、受賞できたのは、日本という国に支えられたから。まさにこれは日本という国が受賞した賞だと感じている。感想を一言でいうと感謝しかない」

「iPS細胞の研究はまだ新しい。医学や創薬において大きな可能性あるが、まだ本当の意味で医学や薬の開発に役立ったと言えるところまで来ていない。これからも研究を続けて一日も早く社会貢献、医学応用を実現しないといけない気持ちでいっぱいだ」

「ジョン・ガードン博士と同時受賞になったのが一番うれしい。カエルの実験で大人の細胞が受精卵に戻ることを証明された。細胞の初期化という分野を開かれた先生と同じ賞をもらえるのは感慨深い」

――報告を聞いたとき、どこで何をしていたのか。

「受賞すると思っていなかったので家にいた。洗濯機がガタガタ音がするので直そうとしていたところ、携帯電話が鳴ってそれが英語だった。それで知った。米国をはじめノーベル賞に匹敵する人が多くいる。日本にも私よりもふさわしい方がいる。その中で自分の受賞が決まったので、電話が鳴ったとき、本当なのか信じられないというのが正直な気持ちだった」

――ジョン・ガードン博士との共同受賞になった。

「最初にあったのはiPS細胞の開発に成功する何年も前。2002年ころで学会で日本に来たころだ。第一印象はとても美しい髪の毛をしていてうらやましい。いまだに現役で自分で実験をしていることにも驚いた。常に論文を読んでいて、科学者はこうでないといけないのだなと教えられる。先生は細胞の初期化を切り開かれた。間違いなく先生がいなければ私たちの受賞もなかった」

――再生医療の実現を期待する患者へのメッセージを。

「今日、明日に病気が治ると誤解を与えている部分もあるかもしれないが、実際は5~10年と時間がかかる。ただ、たくさんの研究者がいろんな技術をつかって研究しているのも事実だ。時間との戦いと強く感じる。私たちの一日と患者さんの一日の違いは心している」

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