2018年11月14日(水)

震度7は6強とどう違う? 建物の損壊 数倍に
夜間なら死者増加も

2012/3/7付
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首都直下地震で、文部科学省の研究プロジェクトチームが7日、想定される18種類の地震のうち最大の被害をもたらすとされる「東京湾北部地震」が起きれば、東京23区の東部などで震度7になる恐れがあるとする分析結果を公表した。これまでは最大でも同6強だった。被害想定がどう変わるのかをまとめた。

Q 震度とは。

A 地上での揺れの大きさを表す。震度0~7まで10段階ある(5、6は弱強の各2段階)。地震の大きさはマグニチュード(M)で、M7級の大地震でも震源が深ければ、震度は小さい。逆にM5級でも直下の浅い場所だと、震度は比較的大きくなる。

Q 震度6強と同7とで揺れはどの程度違うのか。

A どちらも、はわないと動くことができないほどの激しい揺れで、違いは実感できない。ただ、震度6強だと、傾いたり倒れたりする多くが耐震性の低い木造建物にとどまるが、同7になると、鉄筋コンクリートの建物でも耐震性が低ければ倒れてしまう。建物が損壊する比率は数倍に跳ね上がるとされる。

地震が夜間に起きれば圧死者が増える可能性が高い。東京湾北部地震は最悪約1万1000人の死者が出ると予想されるが、うち6割が火災によるもので、建物の倒壊に巻き込まれる人は3割弱。この数字が震度7になれば大きく増える。

Q 超高層のビルやマンションへの影響は。

A 大半が免震、制震装置を導入しており、震度7でも建物が倒れたり大きく壊れたりすることはない。ただ、時間をかけてゆっくり揺れる長周期地震動が強いと、高層階ではOA機器や家具が飛ばされることも考えられ、被害は甚大だ。

Q 今回、なぜ震度7に想定が上がったのか。

A 研究チームは過去5年間、南関東の296地点に設置した地震計で、日々起きている地震の震源や地震波の伝わり方を調べた。M7.3と想定される東京湾北部地震を起こす北米プレート(岩板)とフィリピン海プレートの境界面が、従来より約10キロメートル浅い地下20~30キロメートルにあると分かった。震源の位置も浅く見直され、地震の規模は同じままでも震度が1段階上がった。

Q 震度7を記録した地震はこれまでにもあった?

A 東日本大震災のほかに、04年の新潟県中越地震で観測された。1995年の阪神大震災も震度7だが、当時は体感震度や建物の被害状況などから算出していた。

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