授賞理由は有機合成の「クロスカップリング反応」
ノーベル化学賞に根岸・鈴木氏

2010/10/6付
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鈴木章・北大名誉教授(左)と根岸英一・米パデュー大特別教授(同大ホームページより)=共同

鈴木章・北大名誉教授(左)と根岸英一・米パデュー大特別教授(同大ホームページより)=共同

スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を鈴木章・北海道大学特別招聘名誉教授と根岸英一・米パデュー大学特別教授、リチャード・ヘック米デラウェア大学名誉教授の3氏に授与すると発表した。授賞対象は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」。日本の研究者のノーベル賞受賞は2008年以来2年ぶり。

クロスカップリング反応は、医薬品や化学製品のもととなる有機化合物の骨格を狙い通りにつなぐ化学反応。反応にはいくつかの種類がある。ニッケルやパラジウムといった触媒の力を借りて、そのままではうまくつなげない炭素同士などを結びつける。

合成できる有機化合物の種類が飛躍的に増える利点がある。表示装置向けの液晶分子や抗炎症剤など様々な製品の開発を支えている。

賞金1000万クローナ(約1億2400万円)を3人で分ける。

鈴木 章氏(すずき・あきら) 1954年(昭29年)北海道大学理学部卒業。59年北大大学院理学研究科博士課程修了。61年北大助教授。63~65年米パデュー大学のH・Cブラウン教授(79年ノーベル化学賞受賞)の研究室に留学。73年北大工学部教授。94年退官、名誉教授に。94年岡山理科大学教授、95年倉敷芸術科学大学教授。01年米パデュー大招聘教授。02年台湾中央科学院および台湾国立大学招聘教授。89年日本化学会賞、04年学士院賞、05年叙勲瑞宝中綬章。北海道出身。80歳。

根岸 英一氏(ねぎし・えいいち) 1935年生まれ。58年東京大学卒。63年米ペンシルベニア大学で博士号取得。66年米パデュー大学博士研究員、68年同大助手。72年米シラキュース大学助教。79年米パデュー大学教授。99年から現職(米パデュー大学特別教授)

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