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酵母の遺伝子、コピーの限界数を測定 岡山大など

岡山大学の守屋央朗特任准教授らは、酵母が持つ約6000個の遺伝子について、それぞれどこまでコピーして数が増えると細胞が死ぬのかを示す「限界コピー数」を測定することに成功した。先天性の病気の一部やがんは遺伝子の数が増えて過剰に働いていることが原因とみられている。こうした難病の治療法の開発に役立つという。

東北大学の牧野能士助教との成果。パンやビールの製造に使う酵母を使い、1つの遺伝子だけを増やして細胞の中に入れ、どれくらい増やすと影響が表れるかを調べた。

全体の80%以上の遺伝子は100倍以上に増やしても酵母の機能を保った。一方、115個の遺伝子は数倍に増えると細胞が死んでしまった。こうした遺伝子はたんぱく質を運んだり細胞の骨格を形づくったりするなど、細胞の基本構造に関係するものが多かった。細胞の中に比較的たくさんあるたんぱく質を作る遺伝子も目立った。

がん細胞では、一部の遺伝子が本来の2倍以上に増えている。またダウン症でも増えている遺伝子がある。こうした遺伝子の体への悪影響を減らすなどの応用があるとみている。

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