2019年1月16日(水)

東電、海水浄化を9日から実施 福島第1原発

2011/6/4付
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東京電力は9日から、福島第1原子力発電所の取水口付近の海に流れ出た放射性物質を含む汚染水の浄化作業を始める。海水をポンプでくみ上げて浄化装置に送る通水試験を実施する。また、4日から、タービン建屋や原子炉建屋にたまった高濃度汚染水を浄化してためるためのタンクなどを搬入する。原子炉を安定冷却させるうえで大きな課題である汚染水の対策を急ぐ。

福島第1原発では2、3号機の取水口付近のピット(立て坑)から大量の高濃度汚染水が漏れ出たため、フェンスなどを張って放射性物質が拡散しないようにしている。東電は海水を浄化して海に戻すことを決め、東芝製の浄化装置2台を設置した。装置は海水に含まれる放射性物質をゼオライトと呼ぶ鉱物で吸着処理する。2台で毎時60トンの処理が可能。9割以上の放射性セシウムを除去できるという。

一方、原子炉で発生する汚染水を浄化して一時的にためたりするための仮設タンクなどを搬入する。仏アレバ社の浄化装置は10日から試運転を開始する。この装置は化学物質を使って放射性物質を沈殿させ、汚染水に含まれる放射性物質の濃度を下げる。1日あたり1200トンを処理できるという。東電は処理した汚染水を原子炉に戻して冷却する「循環注水」に利用する考えだ。

現在、敷地内には合計で約10万5100トンの汚染水がたまっている。放射性物質の量は72万テラ(テラは1兆)ベクレルに達し、海などへの流出を防ぐため集中廃棄物処理施設などにためている。ただ、原子炉への注水は今後も続けなければならず、20日にも再び海に流れ出す危険性が増している。

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