2019年8月25日(日)

iPS細胞、再生医療の切り札 難病への効果期待

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2012/10/8 21:06
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2012年のノーベル生理学・医学賞が決まった山中伸弥京都大学教授のiPS細胞は、医療の姿を抜本的に変える再生医療の切り札とされる。これまでの医学で治すのが難しい重い心臓病や神経系難病を克服するため、研究者が治療法の開発を競う。産業界にとっても期待は大きい。再生医療関連装置で15~20年の市場規模予測は数千億円。製薬各社やベンチャーも新薬開発を狙って創薬への活用を探る。

病気や事故で体の機能を失ったとしても、iPS細胞を作製し、それを神経や筋肉、心臓などの細胞に成長させて移植をすれば健康な状態に戻ることも可能になる。再生医療に使う同じ万能細胞の胚性幹細胞(ES細胞)と違い、患者自身の細胞からできており、拒絶反応のリスクが小さい。

難病の新たな治療法開発を目指した研究が盛ん。京都大学はパーキンソン病の治療を目指し、iPS細胞から神経伝達物質を出す神経細胞を作製し、サルに移植して細胞が働くことを確かめた。

慶応大学は脊髄損傷のサルにiPS細胞から作った神経細胞を移植、治療効果を確認した。大阪大学はiPS細胞から作った心臓の細胞をシート状にして心筋梗塞のマウスに移植し、機能を回復させた。

こうしたなか、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらはiPS細胞から目の細胞を作製して患者に移植、加齢黄斑変性を治療する研究を進めている。早ければ13年度にも世界初の臨床研究を始める考え。

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