2019年8月26日(月)

吸水樹脂を注入、汚染水の流出減らず 福島第1原発

2011/4/3付
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東京電力は3日、福島第1原子力発電所の2号機で取水口付近のピット(立て坑)から放射性物質に汚染された水が海に流出するのを防ぐため、水を吸収する吸水性樹脂などを投入した。ただ、水の流出量に変化はなく効果はみられないという。4日まで効果がなければ、漏れ出す流路を特定したうえで、ほかの対策を検討する。

汚染水はピットのひび割れから海に流出し、水に含まれる放射性ヨウ素の濃度は通常の原子炉運転時の炉心の水に比べて1万倍と高い。ピットはタービン建屋とトレンチ(坑道)を経由してつながっており、建屋にたまった汚染水がトレンチをつたって漏れ出したとみられる。

東電は2日、ピットのひび割れを防ぐため、コンクリートを注入したがうまく固まらずに失敗。3日午後1時47分からピットから離れた地点の管に穴をあけ、樹脂を計8キログラム、おがくずも計60キログラム投入した。樹脂は水を吸うと体積が大きく膨れる。ほかには3袋分の新聞紙も入れた。

ただ、亀裂からの流出量に変化はなかったという。経済産業省原子力安全・保安院は3日午後5時過ぎに会見し「漏水量に明らかな減少はみられない」と説明した。そのため、状況が改善されなければ汚染水に色をつけて流路を特定、ほかの対策も検討するという。2号機以外ではピットに同様のひび割れは見つかっていない。

一方、原子炉冷却のために続ける1~3号機の真水注入について、水を送るポンプの電源を非常用ディーゼル発電から外部電源に切り替えた。燃料の補給などが不要となり冷却効果の向上につながる。

タービン建屋にたまった放射性物質を含む汚染水の除去作業も続けた。1~3号機で汚染水の移設先とする「復水器」を空にするため、「復水貯蔵タンク」に復水器に入った汚染水を移す作業を進めた。

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