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福島第1の汚染水、地下の遮水壁越え海に流出か

東京電力福島第1原子力発電所から高濃度に汚染された水が流出している問題で、地下の「遮水壁」を乗り越えて海に漏れ出ている可能性が高いことが2日、明らかになった。原子力規制委員会の作業部会で、更田豊志委員らが指摘し、東電も認めた。魚など海洋生物などへの影響が懸念されるため、規制委は東電に緊急対策を指示した。

東電は地下の汚染水が海に流出するのを防ぐため、7月上旬から護岸沿いに水ガラスと呼ぶ特殊な薬液を注入して土を固め、遮水壁をつくる工事を進めていた。遮水壁は地下1.8メートルよりも深い部分に設置されている。

作業部会は地下水の水位が最近になって上昇し、遮水壁の上端部を越えた可能性が高いとの結論に達した。壁で地下水をせき止めたのが原因とみられる。地下水は壁を乗り越えるほか、横からも漏れる恐れがある。

東電は遮水壁の近くに井戸を掘り、地下水をくみ上げて水位を下げる工事に着手。今月末までの完成を目指す。地下水は山側から1日に100トンほど流れ込んでおり、これを超す量をくみ上げる必要がある。水の保管方法などは今後検討する。

事故直後の2011年4月にも、高濃度の汚染水が海へ大量に漏れ出たことが発覚。その後も、東電の対策は後手に回っている。更田委員は「『手に余る』では済まない問題だ」などと東電の対応を厳しく批判した。

東電は11年5月から今年7月までに、除去しにくい放射性物質のトリチウムが地下水に混じって海に20兆~40兆ベクレル流れ出たとの試算を公表した。事故前は通常運転時に年間22兆ベクレルまで放出できると定められていた。

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