パラパラっとスキャン、書籍丸ごと電子化
大日本と東大、最速複写機 実現へ

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2010/9/4付
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東京大学の研究チームが開発した高速複写機の映像(提供:東大の石川正俊教授・渡辺義浩特任助教)

東京大学の研究チームが開発した高速複写機の映像(提供:東大の石川正俊教授・渡辺義浩特任助教)

大日本印刷と東京大学は新タイプの超高速デジタル複写機を実用化する。本をパラパラめくるだけで丸ごと複写できる東大の技術に、大日本の自動機械技術を組み合わせ、世界最速機を実現する。検索大手の米グーグルが絶版本を電子化してネットで公開するなど、古い書籍や資料を電子化する動きが急拡大している。大日本は2年以内に完成させ、著作権の切れた蔵書などの電子化を目指す図書館や電子書籍製作会社への販売などを狙う。

実用化する複写機のベースになるのは、東大の石川正俊教授らが開発した高速書籍スキャンシステム。高速撮影カメラと赤外線レーザー装置の下で本のページをパラパラめくるだけで全ページを読み取る。

ページをめくるときに生じる文字や絵のゆがみを赤外線レーザーでとらえ、1秒間に500~1千回撮影したカメラ画像と照合し、瞬時に補正する。これにより、1分間に170ページ程度を読み取れる。厚い本も複写できるという。大日本は本を傷めずにページを自動的にめくるロボットなどを検討し、東大の技術に組み合わせ2年以内に試作機を完成させる。

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