「のど痛いならこれ」薬ネット販売、症状ごと提案
(ネット巧者たち)

2013/11/20 7:00
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一般用医薬品(大衆薬)のネット販売が事実上解禁状態になって約10カ月。流通大手がネット販売に乗り出し、ドラッグストアは守勢に立たされる。その中でウエルシアホールディングスの通販サイトがきめ細かなサイト設計で注目を集めている。

 ▼ウエルシアドットコム ドラッグストア大手のウエルシアホールディングスの通販サイト。消費者が安心して薬を買えるように工夫を凝らす。大衆薬を2600品目そろえる。全体の商品点数は1万1500。

ウエルシアプラスの浅野淳平氏

ウエルシアプラスの浅野淳平氏

「一般の通販サイトのように商品が並んでいるだけでは最適なものを選べない。消費者に不親切だ」。ネット通販運営子会社ウエルシアプラスの浅野淳平EC事業部長(32)は症状別の商品提案をネット通販に持ち込んだ。

風邪であれば「熱・のどの痛みがひどい」「せきがひどい」「鼻水が出る」といった自分の症状を選べば、最適な大衆薬を提案してくれる仕組み。

風邪薬は「総合感冒薬」としか表記されていないケースも多い。そのためどのタイプの風邪に効きやすいかといった、ドラッグストアなどの店頭でよく受ける相談をもとに薬剤師や登録販売者が薬を分類して、症状に応じた薬を提案できるようにサイトを設計した。

現在の症状を選択すれば適した大衆薬を表示する

現在の症状を選択すれば適した大衆薬を表示する

大衆薬のパッケージを裏面も含めて拡大表示できる機能も搭載し、サイト上でも用法用量を詳しく説明する。単純に商品と価格を並べるだけの通販サイトとは違い、店頭で購入するようなサイト使用感を重視した。

今後は配送時間の短縮にも挑む。「寝込んでいて来店できない人にも大衆薬を迅速に届けられるように手段を講じていく」と店舗販売を補完できる努力を続ける考えだ。

現在、ウエルシアの通販サイトで扱う大衆薬は2600品目と、通常店舗のおよそ2倍。浅野氏は「薬は消費者ニーズが比較的分散しているロングテール商材。そもそもネット通販に向いている。

安全性と利便性の双方を高める方法を模索していく」という。自身が入社時から5年間、店頭で積んだ販売経験をもとに、ほかの商材とは違う、大衆薬ならではの最適なネット販売手法の確立を目指す。

[日経MJ2013年11月15日付]

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