TVとSNSの融合 つぶやき量、人気の指標に (徳力基彦)

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2012/9/5 7:00
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ワールドビジネスサテライトのフェイスブックページのファンは15万人超。番組内で視聴者からの質問を紹介するという双方向の取り組みも早くから実施しており、事前に番組内容を予告することで視聴につなげる効果もあるだろう。番組制作者側からすると、視聴率ではみえてこない視聴者の生の感想が、ソーシャルメディア上に見えてくることにも大きな可能性を感じているようだ。

実はこうした変化は、企業のマーケティング活動にも変化をもたらす可能性がある。例えば「SPEC~翔~」のプロデューサーは授賞式の壇上で、視聴率はそれほど高くなかったが、オンデマンド配信では歴代1位を達成、映画もヒットしていることを説明。ツイッターで多くのコメントを投稿してくれたコアなファンにより番組の成功が支えられていることを強調していた。

視聴率というたまたまその時間帯にチャンネルをつけていた人の数と、本当にその番組をお金を払ってでも視聴したいファンの数は必ずしも連動していないのだ。そういったファンの「熱量」を測る指標の一つとしてツイッターへの投稿数が使える可能性があるともいえる。

今後さらにソーシャルメディアの普及が進む可能性も高い。ソーシャルメディアと連動したマスキャンペーンを実施するのであれば、ソーシャルビューイングを推奨している番組にテレビCMを打つ方が、単に視聴率の高い番組に比べて効率が良いといった事例が出てくるのも時間の問題だろう。

[日経MJ2012年9月5日付]

 「ECの波頭」は最新のEC事情を、専門家が読み解きます。執筆は、D4DR社長の藤元健太郎氏、通販コンサルタントの村山らむね氏、デジタルハリウッド大学教授の三淵啓自氏、アジャイルメディア・ネットワーク社長の徳力基彦氏が持ち回りで担当します。

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