スマホかざせばサイト表示 ポスターや雑誌から誘客
ビッグローブがアプリ開発

2013/12/8 7:00
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ポスターやカタログに掲載した画像にスマートフォン(スマホ)をかざすと、ウェブサイトに即、アクセスする。NECビッグローブは、こんなスマホ向けカメラアプリ「BIGLOBE mirucamera(ミルカメラ)」を開発した。5月に試験公開し、9月に操作性を高める改良を施して本格運用を始めた。

スマホをかざすだけで画像を認識し、登録したウェブサイトにアクセスする

スマホをかざすだけで画像を認識し、登録したウェブサイトにアクセスする

ミルカメラは消費者に無料で提供する。料金はアプリを使って販促を考える企業から得る。紙媒体では伝えきれない情報提供やネットクーポンの配布、通販サイトへの誘導などの利用を見込む。すでに導入事例も出ている。東京カレンダー(東京・品川)が11月に発売した雑誌「東京カレンダー1月号」だ。「大人のクリスマスアイテム予約帖」と題した特集ページの商品写真にスマホをかざすと、商品が購入できる東京カレンダーのショッピングサイトに飛ぶ。

地元の実行委員会が24~29日に東京駅周辺で開くイベント「東京ミチテラス2013」でも採用が決まった。日中にイベント会場周辺に設置したパネルにスマホをかざしてもらい、日没後に点灯するイルミネーションの動画や画像を見せるためにこのアプリを使う。

紙媒体からウェブサイトに直接つなげる仕組みは、一般的には2次元バーコード「QRコード」が知られている。この場合、紙上のどこかにバーコードをつける必要があるため、ポスターのデザインを損ねてしまう欠点があった。ミルカメラは画像そのものを認識するので、この心配はない。さらにスマホを横にしても上下逆にしても読み取り可能だ。開発を担当したNECビッグローブビジネスサービス事業部の岡健一郎マネージャーは「わずらわしさのなさが良さ」と説明する。

ポスターにスマホをかざしてもらい、ネットで店舗の詳細情報を読み込んでもらえれば、ネット経由で消費者の来店を誘導するO2O(オンライン・ツー・オフライン)にもつながる。「これまでのO2O系アプリは位置情報などを使ったものが多かったが、紙媒体も絡めれば接点を増やせる」(岡氏)とみる。

アプリを使った販促を考える企業にとっては、NECビッグローブと契約し、アプリで反応させたい画像と、反応後に利用者に見せたいウェブサイトなどを指定すれば完了する。料金は初期登録料込みで月17万8500円から。さらにミルカメラは静止画だけでなく、動画1コマを静止画として認識させることで動画へも応用できる。他社への導入例はまだないが、同社のテレビCMにミルカメラをかざすと同社のポータルサイトに飛ぶ設定となっている。顧客企業との新しい販促策として活用できる可能性が広がる。まず2016年3月末までに200の顧客獲得と、売上高3億円を目指す。

(小林宏行)

[日経MJ2013年12月6日付]

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