スマホが現金を消し去る 米国発の決済革命、日本上陸 (藤元健太郎)

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2013/8/2 7:00
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話題のベンチャー、米スクエアが北米、カナダに次いで日本に上陸した。スクエアはツイッター創業者の一人ジャック・ドーシー氏が立ち上げたサービスで、スマートフォン(スマホ)を使った決済を提供する。スマホのイヤホンジャックに小型のカードリーダーを取り付け、アプリをダウンロード。オンライン上で登録するだけで、クレジットカード決済ができる。

《ポイント》
(1)スマホ決済サービスの米スクエアが日本で事業を開始した。
(2)米ペイパル、コイニー、楽天などとの決済競争が本格的に始まる。
(3)スマホと電子マネーの普及により、現金中心の買い物が変化しそうだ。

米ツイッターを創業したドーシー氏は続けて立ち上げた米スクエアも成功に導いた

米ツイッターを創業したドーシー氏は続けて立ち上げた米スクエアも成功に導いた

クレジットカードの利用が進んでいる米国でも、カード決済が使えない小店舗や個人事業主はまだ多い。スクエアはそうした人々にリーズナブルな手数料でカード決済を提供する。米大統領選挙期間中にも選挙向け資金集めの決済に活用され話題となった。

日本では一足先にソフトバンクと合弁で進出した米ペイパルやセゾンカードと提携しているコイニー(東京・港)、そして楽天の3事業者が同様なサービスを提供しており、一気に覇権争いの展開になってきた。楽天は当初、端末を2980円で販売し、4.9%の手数料だったが、スクエアが端末無料、3.25%の手数料で始めたため、端末を実質無料化して3.24%に手数料を下げた。日本では現金決済が多く、クレジットカードの利用も限られている。だからこそカード利用できるシーンが広がることで潜在的な利用ニーズが掘り起こされる可能性も大きい。楽天の担当者は「地方のタクシー事業者や催事に出店している店舗などから引き合いが増えている」と語る。

カード決済以外のメリットもある。楽天の場合、楽天銀行に口座を持てば翌日には現金が振り込まれる。資金繰りの余裕に乏しい中小企業には便利だ。スクエアはタブレット端末用に簡単なレジ機能も内蔵しているため、POSレジにもなる。高価な専用レジを購入しなくても済むのだ。

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