スマホ決済、手軽さ競う QRコードや「顔パス」

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2014/3/5 7:00
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クレジットカードを持ち歩く必要がない、新型のスマートフォン(スマホ)決済が海外から相次ぎ上陸している。香港発の「ZNAP(ズナップ)」は店でQRコードを読み込むと、スマホが注文端末やレジ代わりに。米ペイパルはレジに来店客の顔写真を表示し、「顔パス」で決済できるアプリを投入した。注文機能などの拡張性を武器に、日本で広く普及した「おサイフケータイ」に挑む。

■店は初期投資がかからず

「ZNAP」でテーブルにあるQRコードを読み取ると注文から支払いまでスマホで出来る(東京都港区のQRBAR)

「ZNAP」でテーブルにあるQRコードを読み取ると注文から支払いまでスマホで出来る(東京都港区のQRBAR)

1月下旬、六本木交差点の近くに、既存の飲食店を改装した「QRBAR」(東京・港)がオープンした。「ご説明よろしいですか?」。店員がテーブルの端を指さすと、そこに貼られているのはQRコード。スマホでZNAPのアプリを起動して読み込むと、店のメニューがずらりと表示された。

6種類ある生ビールから「ヒューガルデン」を選び、自分が座るテーブルの番号を指定。さらに決済画面で4ケタの暗証番号を入力すると、あらかじめアプリに登録していたクレジットカード情報で425円の支払いが終わる。後はビールがくるのを待つだけだ。

ZNAPは香港で2010年に設立されたエムペイミーが提供するサービス。「お客は安全性と利便性が得られ、店は初期投資がかからない。ウインウインの決済システム」と日本法人の酒匂隆雄最高経営責任者(CEO)。楽天エディやスイカなどのおサイフケータイは、スマホを落とすと他人に使われる可能性がある。ZNAPは暗証番号を知られなければその危険はない。クレジットカードを店に渡さないので、情報を不正に盗み取る「スキミング」も防げる。

店側は既存のPOS(販売時点情報管理)レジにZNAPのソフトを入れたり、タブレット(多機能携帯端末)にアプリをダウンロードし、簡易レジとして使ったりする方式がある。

決済機能だけで終わらないのが強みだ。店で取り込んだメニューやカタログはアプリ内に保存され、新商品も随時反映される。クーポン機能も併せ持ち「例えば銀座のあちこちにQRコード付きのポスターを貼り、クーポンを入手する『スタンプラリー』もできる」(山路幹・営業部長)

また、大規模家具店やスーパーなどでは最初に「チェックイン」用のQRコードを読み込んで入店登録。店内で気に入った商品のバーコードを次々と読み込んでアプリの「買い物かご」に蓄積し、最後にまとめて配送手続きする、といった使い方も可能だ。

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