日本マクドナルド、事業会社社長にサラ・カサノバ氏
(更新)

日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日付で傘下の事業会社、日本マクドナルドの社長兼最高経営責任者(CEO)にマクドナルド・カナダの女性幹部社員、サラ・カサノバ氏(48)を招く人事を決め、発表した。原田泳幸会長兼社長(64)はHDの会長兼社長と事業会社の会長にとどまり経営戦略に専念する。外国人の社長を招き、海外の商品政策やマーケティング手法を積極導入する。
カサノバ氏は現在、カナダ法人に在籍しながら、マレーシア・シンガポール法人のリージョナルマネージャーに就いている。同日記者会見したカサノバ氏は「海外で培ったグローバルな経験で、日本の事業を発展させたい」と語り、原田氏は「私が指名した。後継者を育てるのも大事な責務だ」とした。
これまでマクドナルドの米本社・海外法人出身者が日本法人の会長やCEOに就いても、国内の営業を担う社長になることはなかった。原田氏は引き続き経営全般に責任を持つ。
サラ・カサノバ氏 90年マックマスター大大学院修了。91年マクドナルド・カナダ入社。04年日本マクドナルド執行役員マーケティング本部長。カナダ出身。