店に客を呼ぶスマホ 購入プロセスも捕捉可能に (藤元健太郎)

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2013/8/30 7:00
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スマートフォン(スマホ)が外出時の行動を変えている。外出先でもスマホから簡単に情報を入手できるため、店や買う物をあらかじめ決めてから行動する人はさらに減るだろう。現時点でも店舗で買い物をする際、事前にスマホで情報を調べる人の割合がすでに7割近くになっているという調査結果もある。

《ポイント》
(1)スマートフォンの普及が消費者の外出時の行動を変えている。
(2)音波の技術を活用し店舗への来店履歴が正確にわかるアプリも登場。
(3)購買のプロセスデータが捕捉されれば接客のバリエーションが増す。

携帯電話キャリアのNTTドコモが始めた「ショッぷらっと」

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そうなると店側にとってはいかに店舗に立ち寄ってもらうかがカギとなる。米国では2010年にShopkickというベンチャーが登場し、すでに400万を超えるユーザーを獲得している。このサービスは人間の耳には聞こえない周波数の音波を使う。全地球測位システム(GPS)やWi-Fi(無線LAN)で位置を特定してチェックインさせる技術は、どれも捕捉する範囲が広くて本当に来店したのかわからない。電波は壁をすり抜けてしまうからだ。

その点、音波は壁を突き抜けない。店舗にスピーカーを置いてそこから音波を出し、スマホのアプリで受信させる。そうすればその室内に居る人にしか音波が届かないようにできる。利用者は音波を受信することでポイントを得ることができる。すでに昨年の段階でShopkick経由の売り上げは1億ドルを超えた。累計のアクセスも700万回以上。月平均9日間はこのアプリを使うなど、利用者に定着しているアプリだ。

日本でも同様なアプリが登場している。スマポは600カ所弱の店舗でチェックインできる。最近では三井住友カードと共同でカード利用者向けの実験も始まった。リクルートが展開しているショプリエは商品バーコードのスキャンに力を入れており、無印良品などで活用されている。スキャンした人の半数以上で購買につながっているというデータもあり、販促ツールとしての効果も見え始めた。

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