店に客を呼ぶスマホ 購入プロセスも捕捉可能に (藤元健太郎)

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2013/8/30 7:00
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なかでも「ショッぷらっと」は携帯電話キャリアであるNTTドコモが自ら始めたサービスとして興味深い。ドコモではiPhone(アイフォーン)を発売していないが、このサービスではアンドロイドだけでなくアイフォーン用のアプリを出している。ドコモユーザー以外の一般のスマホユーザー全体を意識したサービスだ。今年の2月のスタート以来、利用は30万ダウンロードを超え、利用できる店舗も700店を超えている。月1回以上利用する人が8割を超えており、メーンの20~30代女性だけでなく、飲食利用においては男性の利用が多いなどデータから色々なことが見えてきているようだ。

藤元健太郎氏
1967年生まれ。野村総合研究所在籍中の93年からインターネットビジネスの調査研究、コンサルティングをスタート。日本初のインターネットビジネス実験モール「サイバービジネスパーク」をプロデュース。99年に故大川功氏のもとでフロントライン・ドット・ジェーピーを立ち上げる。02年から現在のD4DR株式会社代表取締役。経済産業省産業構造審議会委員、青山学院大学大学院EMBA非常勤講師なども歴任。ITによるビジネスや社会システムのイノベーションを発信・提唱し続けている。

藤元健太郎氏
1967年生まれ。野村総合研究所在籍中の93年からインターネットビジネスの調査研究、コンサルティングをスタート。日本初のインターネットビジネス実験モール「サイバービジネスパーク」をプロデュース。99年に故大川功氏のもとでフロントライン・ドット・ジェーピーを立ち上げる。02年から現在のD4DR株式会社代表取締役。経済産業省産業構造審議会委員、青山学院大学大学院EMBA非常勤講師なども歴任。ITによるビジネスや社会システムのイノベーションを発信・提唱し続けている。

今までPOS(販売時点情報管理)に代表される購買データは何がいつ買われたかという、購買後のデータしか取得できなかった。そのため何度も来店して迷ったあげくに購入した人と、たまたま一度来て購入した人との違いを知ることはできなかった。これからはいつどんな時に来店して、どんな商品を見た人がどんな商品を購入したのかというプロセスを捕捉できる。

ドコモの担当者も「データが価値ある方向に行かなければいけない」と語る。今はポイントをためるゲーム性とお得感を提供することが顧客への価値になるが、今後は来店した人にスマホを使って「いらっしゃいませ!」もできるようになるだろう。お得意さんがどのように来店し、どんな商品に興味を持っているのかがわかれば接客の仕方も大きく変わる。アナログな人間のおもてなしの仕方がスマホによって変わることができれば、それこそもうひとつのO2O(オンライン・ツー・オモテナシ)となるだろう。

[日経MJ2013年8月30日付]

 「ECの波頭」は最新のEC事情を、専門家が読み解きます。執筆は、D4DR社長の藤元健太郎氏、通販コンサルタントの村山らむね氏、デジタルハリウッド大学教授の三淵啓自氏、アジャイルメディア・ネットワーク社長の徳力基彦氏が持ち回りで担当します。
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