2019年1月21日(月)

UCC、500億円で欧州コーヒー大手買収

2012/4/23付
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レギュラーコーヒー国内最大手のUCCホールディングスは23日、欧州同業大手のスイスのユナイテッドコーヒー(ジュネーブ)を5月下旬をめどに買収すると発表した。買収額は約500億円。国内市場が伸び悩むなか、世界のコーヒー市場の35%を占める欧州を中心に海外事業を強化する。コーヒー豆価格の高止まりに対応するため、原料の共同調達にも取り組む。

このほど設立した欧州事業統括子会社、UCCヨーロッパ(ロンドン)を通じ、英投資ファンドやユナイテッドコーヒーの経営陣から全株式を取得する。同社過去最大のM&A(合併・買収)となり、費用は自己資金や銀行からの借り入れでまかなう。同日の記者会見で上島豪太社長は「コーヒー文化が浸透し、世界市場の中心である欧州に進出できる」と話した。

家庭用コーヒー豆や外食業向け抽出機器などを扱うユナイテッドコーヒーの2011年度の売上高は約450億円。レギュラーコーヒーの販売量(生豆換算)は7万2000トンに達する。UCCによると、単純合算した販売量は16万4000トンとなり、米国のフォルジャーズ、イスラエルのストラウスに次ぎ、ドイツのチボーと並ぶ世界3位の規模になるという。

UCCの連結売上高のうち、韓国や台湾などアジアが中心の海外事業は約70億円にとどまる。UCCはユナイテッドコーヒーの買収により、海外売上高比率を現在の3%から一気に20%程度に高める。今後は北欧から東欧まで各国に広がるユナイテッドコーヒーの販路を生かし、レギュラーコーヒーや茶飲料などUCCの商品を販売する。

コーヒー豆の高騰を受け、UCCは11年春に家庭向け商品や業務用コーヒー豆の平均20%値上げを表明した。ただ、店頭への浸透には半年ほどかかり、この間もコーヒー豆相場は上昇。「デフレ傾向が続くなか、店頭への一段の価格転嫁は難しい」(河本篤副社長)。

UCCはブラジルやベトナムなど世界30カ国からコーヒー豆を調達している。新興国の需要拡大を受けてコーヒーの国際価格は高止まりしている。レギューラーコーヒーに使うアラビカ種コーヒー豆の指標であるニューヨーク先物は現在、1ポンド(約453グラム)180セント前後。2000年代初めには50セント程度だったが、05年以降は100セントを超え、その後も価格水準は少しずつ切り上がっている。UCCは英国やオランダなど欧州各国で高いシェアを持つユナイテッドコーヒーと調達で連携し、価格交渉を有利に進める考えだ。

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