2019年9月17日(火)

コンテンツの魅力でO2O競う 出版社、ネット専業に対抗

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2013/8/28 7:00
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 有力出版社がインターネット関連事業を収益の柱に育てようとしている。スターツ出版は女性向け情報サイトで大規模イベントなどを開催し、美容やグルメの実店舗への送客を拡大。ハースト婦人画報社(東京・港)は京都に特化した専用サイトを立ち上げ、物販や旅行予約も絡めたビジネスを始めた。ネット経由でリアルの消費を喚起する「O2O(オンライン・トゥー・オフライン)」が広がる中、独自のコンテンツ力や編集力で差別化を図る。

約500人の「オズモール」利用者らが参加して開かれた美容イベント「美女子会」(東京都文京区のホテル椿山荘東京)

約500人の「オズモール」利用者らが参加して開かれた美容イベント「美女子会」(東京都文京区のホテル椿山荘東京)

「女子会」で美容手ほどき

7月末、東京都内の高級ホテルの数フロアを借り切ってスターツ出版が主催のイベント「美女子会」が開かれた。集まった約500人の女性参加者のお目当ては、美肌やネイルの特別講習会やヘアオイルの体験コーナー、美容食材を使ったディナーなど。講習会では一流スタイリストの話に熱心に耳を傾け、ディナーに舌鼓を打っていた。

友人と会場を訪れた会社員、宮腰杏奈さん(30)は「きれいになるためのコツが詰まっていて、楽しいしためになる」と話し、別の会社員の女性(24)も「プロの話を聞くと新しい発見がある」と笑顔。彼女らはいずれもスターツ出版が手掛ける女性向け情報サイト「オズモール」のヘビーユーザーだ。

同サイトは1996年に女性誌「オズマガジン」のネット版として開設されたが、現在では情報配信だけでなくサロンやレストラン、各種イベントの予約サイトが柱に成長。登録会員は約185万人、同サイト経由の利用額は年間100億円に上る。同社の荒武祐子・オズモール推進部編集長は「女性に寄り添い、リアル感動体験を提供する」と強調する。

「オズモール」利用者らが参加した「美女子会」のメーク講座(東京都文京区のホテル椿山荘東京)

「オズモール」利用者らが参加した「美女子会」のメーク講座(東京都文京区のホテル椿山荘東京)

足元で強化しているのが「リアル」と連動したイベントの展開だ。美容や恋愛をテーマに年間100本以上を開催し、店舗や施設のPRと送客を促進する。6月には美容に特化した企画「OZ BEAUTY College」を開始。600店超のサロンと組み、美女子会のような大型イベントやセミナーを通じて20~30代の女性を中心に訴求を図る。

掲載店舗の選出やイベントの開催にあたっては、雑誌の編集経験が豊富な担当者らが情報を収集して企画。画像を多用した紹介の仕方やキャッチコピーの考案、利用者目線の評価なども雑誌編集のノウハウが生きている。「消費意欲が旺盛ながら評価がシビアな女性消費者の期待に応えるには、内容の信頼性を高めることが不可欠」(荒武氏)

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