マスメディア化する「LINE」、集客効果はSNS・メール以上 (徳力基彦)

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2013/3/1 7:00
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今年1月に全世界で1億ユーザーを突破し、ますます注目度が高まっている「LINE」の勢いが止まらない。2月26日には、LINEを展開するNHNジャパンがフィンランドの携帯大手ノキアと提携したと発表。ノキア製の低価格スマートフォン(スマホ)に3月からLINEをあらかじめ組み込む。NHNジャパンは同日、ロシアのゲームメーカーとの提携も発表している。

LINEは世界で1億、国内でも4000万を超えるといわれるユーザー数はもちろんのこと、驚くのは1日に1回は何らかのかたちでLINEを使うデーリーアクティブユーザーが、国内でも50%を超えているという点だ。読者の方も胸に手を当てて考えてみていただきたいが、これだけ多くの人が毎日使うサービスというのは一般にはメールサービスぐらいしか無いのではないだろうか。

《ポイント》
(1)LINEは携帯メールを確実に置き換え始めている。
(2)LINEの効果は「ソーシャル」より「マスメディア」に近い。
(3)月額5250円から利用できるLINE@の成功事例に注目。

「LINE」の利用者数が1億人を突破し、社員にあいさつするNHNジャパンの森川社長(東京都渋谷区)

「LINE」の利用者数が1億人を突破し、社員にあいさつするNHNジャパンの森川社長(東京都渋谷区)

一般的にゲームサイトなどのウェブサービスは、会員数を華々しくうたっていても、実際にサイトに頻繁に来るユーザーは会員数の1割程度ということも珍しくない。だがこの数値は利用者にとってLINEがメールに代わるコミュニケーションツールになっていることをうかがわせる。

メディアでは無料通話アプリと紹介されることが多いが、実際はスマートフォン(スマホ)メッセンジャーと言う方が正しいだろう。いわゆるガラケーと呼ばれる携帯電話における携帯メールの位置づけを、スマホにおいてはLINEのようなメッセンジャーアプリが奪いつつあるのだ。

マーケティングの世界においてLINEは新しいサービスであるため、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアと比較されることも多い。ただマーケティングにおけるLINE企業アカウントの役割は、ソーシャルメディアよりはメルマガに近い。

フェイスブックページやツイッターの投稿は、利用者に投稿ごとに直接通知が送られることは基本的にない。LINEの企業アカウントの投稿は友人からのメッセージと同様にスマホに通知が表示される。そのためLINEメッセージの開封率は60%を超え、そのメッセージから誘導されるページの訪問率は25%を超えるというデータもある。パソコンのメルマガの開封率から考えると、ありえないような高い数値を誇っている。

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