2019年8月21日(水)

「つながる消費者」台頭 企業は新たな体験提供を (徳力基彦)

(1/2ページ)
2013/5/24付
保存
共有
印刷
その他

アメリカの広告業界でトップ10に入るほどの影響力を持つブログを運営しているコンサルタント、ブライアン・ソリス氏。そのソリス氏に先月、インタビューする機会があったので紹介したい。ソリス氏は最新テクノロジーやソーシャルメディアを組み合わせた新しいPRの概念などに精通しており、多数のベストセラー本も書いている。

《ポイント》
(1)ソーシャルメディアにより常に友人らとつながる消費者に注目。
(2)リアルからネットよりも、つながる消費者への変化の方が影響は大。
(3)商品のデザインから、顧客の体験をデザインする時代の変化に鍵。

ソリス氏の著書「エフェクト」は、企業と消費者の力関係の変化が日本企業不振の原因だと指摘する

ソリス氏の著書「エフェクト」は、企業と消費者の力関係の変化が日本企業不振の原因だと指摘する

今回日本で新たに発売された「エフェクト」は、ソーシャルメディアによって常に友人や知人とつながっているのが当然になった世代を「つながる消費者」と定義している。この世代が中心になる未来における企業間競争の本質の変化がテーマだ。

興味深いのは、インターネット以外で購買する世代を「トラディショナル消費者」、ネットで購買するようになった世代を「デジタル消費者」、そしてネットで購買をし、ソーシャルメディアでつながっている世代を「つながる消費者」と、3つに分類している点である。

通常のネットによるパラダイムシフトを論じる際には、ネット以前とネット後の2つの世代で議論する。ネット以前は商品を買うには店頭に足を運んでいたのが、ネットによりどこでも商品を買えるようになった。これ自体は非常に大きな変化だが、あくまでチャネルが変わっただけで消費者の購買意識は変わっておらず、本質的な変化ではないとソリス氏は警告する。

実はソーシャルメディアによって消費者同士がつながったことにより、消費者側の情報量や知識が膨大に増え、「つながる消費者」は「デジタル消費者」よりもはるかに賢く力のある状態になっているというのだ。

確かにネットがない時代からネットがある時代になり、購入行為は楽になったが、この段階ではまだ企業側が情報優位にあり、消費者は限られた情報を基に商品を選択するしかなかった。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。